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宮林(北中城)女子組手V 1人で練習、投げ技で圧倒 県中学総体先行競技・空手道


宮林(北中城)女子組手V 1人で練習、投げ技で圧倒 県中学総体先行競技・空手道 女子個人組手決勝 鋭い突きを繰り出す北中城の宮林和(右)=22日、豊見城市の沖縄空手会館(ジャン松元撮影)
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 県中学総合体育大会の先行競技となる空手が22日、豊見城市の沖縄空手会館で行われ、女子個人組手で宮林和(にこ)(北中城)が優勝した。男子形の島袋琉心(山内)と女子形の仲本明香里(金城)はともに個人、団体で2冠した。男子個人組手は安慶名来玖(嘉手納)が制した。団体組手の男子は沖縄尚学、女子は嘉手納が栄冠をつかんだ。先行競技はほかに陸上、体操・新体操、ソフトボール、柔道、剣道、相撲、水泳がある。7月21日に総合開会式が行われ、22~26日に9競技が集中開催される。


 女子個人組手は2年連続決勝で敗れていた宮林和(にこ)(北中城3年)が悲願の優勝を果たした。小学生の頃からほとんど1人で組手を続け、中学最後の集大成へ「自分が一番練習してると思えるくらい頑張ってきた」。決勝は落ち着いた試合展開を見せた。

 蹴りが得意な佐久間美里(嘉手納)に、間合いを取りつつフェイントを刻み、懐に入っては長いリーチで次々と突きを決めた。距離が詰まると「何度も練習してきた」という投げ技を決め、7―1で圧倒。「頭を使って試合ができた」とうなずいた。

宮林和

 4歳から喜友名龍鳳館で空手を始め、小学2年の時に師匠の勧めで形から組手に転向した。形が強い選手が多い中、「練習してうまくなるうちに楽しくなった」とのめりこんだ。

 北中城からの参加は1人のみ。他校に出稽古する時もあるが、普段は自分でメニューを考え、空手未経験の母や弟に構えてもらったり、イメージトレーニングをしたり1人で練習に励んでいる。

 九州、全国一を目標に掲げるが、「今の実力では全然勝てない」と冷静に分析する。「課題を持ち帰ってまた明日から練習したい」と成長を続ける。

 (古川峻)