県中学校総合体育大会は26日、サッカー、バドミントン、軟式野球の3競技を行った。サッカー決勝は延長に突入したが無得点で決着がつかず、小禄がPK戦9―8で嘉数を退け、3連覇を達成した。軟式野球は東風平と豊見城が決勝へ進んだ。決勝は27日午前9時からコザしんきんスタジアムで行われる。バドミントンの男子シングルスは新垣輝希(南風原)、女子は平良優奈(琉球JBC)が頂点に立った。男子ダブルスは米須清真・伊良波煌琉(宜野湾)、女子は中村信音・小笹杏俐(糸満ジュニアク)が制した。
9人全員 ゴール決め切る
小禄と嘉数の決勝は、互いの堅守が光る好ゲームとなった。延長戦でも体を張り合う激闘を繰り広げ、無得点のままPK戦へ。小禄のGK神里明良(あきら)が9人目のシュートをセーブ。小禄は最後の一人もゴールネットを揺らし、9人全員がゴールを決め切って3連覇をつかんだ。
古波蔵淳監督は「守備力のあるチーム。PK以外で負けはないと思っていた」と確かな自信を示す。紙一重の結果に見えたが、準決勝でPKを繰り広げた嘉数の分析もGKに伝え、「PKの練習はみんな毎日やっている」と手抜かりはなかった。
守備陣が大事にしているのがカバーリングだ。一人が抜かれても補い合う連係で攻撃を遮断した。
中央右の兼城登次郎は「視野の広いパスを出せる」、左バックの平良琉亜は「左足で正確なロングを出せる」と約180センチの二人が競り合いでも力を発揮した。中央左を守る宮里元(はじめ)は「キックに自信がある」と中盤や前線へボールを供給した。
九州大会は8月に沖縄で開催される。赤嶺友介主将は「九州4強入りし、全国切符を取りにいく」と闘志を燃やした。
(大城三太)