【一覧表あり】1位はキングス バスケW杯効果、B1の観客動員が好調


【一覧表あり】1位はキングス バスケW杯効果、B1の観客動員が好調 びっしりと観客が入った群馬戦でシュートを放つ横浜BCの河村=10月15日、オープンハウスアリーナ太田((C)B.LEAGUE)
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 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の観客動員が好調だ。10月のシーズン開幕以来、多くの会場がファンで埋まり、昨季もB1だったクラブのうち11球団(仙台、茨城、宇都宮、群馬、A東京、横浜BC、富山、FE名古屋、京都、島根、広島)が今季、レギュラーシーズンの主催試合の最多入場者数を更新。日本がパリ五輪出場権を獲得した夏のワールドカップ(W杯)の盛り上がりが国内リーグにも波及している。

 特に目立つのが日本代表選手が出場した試合の盛況ぶりだ。群馬は10月15日にW杯で活躍した河村が所属する横浜BCを迎えた一戦で新記録となる5546人を動員。仙台は11月11日、日本代表の馬場が在籍する長崎との本拠地での試合で5068人が入り、Bリーグでのクラブ記録を樹立した。B2からの「昇格組」では佐賀が10月5日の琉球との開幕戦で7022人、長崎は同9日の千葉J戦で4035人の観客を集めた。いずれも2部(B2)時代を含めレギュラーシーズン最多だった。

 リーグの島田慎二チェアマンは11月7日の理事会後、各クラブの集客努力に加え「W杯の影響は明らかに(入場者数の)数字に反映している」と指摘。「10月いっぱいを見ても(注目度が高い)開幕戦のレベルを維持している。過去にない継続性が見られることはポジティブ」とバスケ人気の定着に手応えを示した。

 今季のB1全クラブの平均入場者数は5日時点で4398人で、昨季の3469人を大きく上回る。2026年に創設される新たなトップカテゴリー「Bリーグ・プレミア」の参入条件である「平均入場者数4千人」をクリアしたのは昨季は5クラブだったが、今季は5日時点でB118クラブとB2のA千葉、越谷が平均4千人超だ。リーグ全体の観客数は昨季は約320万人。島田氏は今の勢いを維持すれば「場合によっては400万人近くまで行く可能性を秘めている」と展望を描いた。

(共同通信)