フルマラソン300回完走!72歳の田場さん「まだまだ通過点」 走り続けて38年、日本全国のレース出場


フルマラソン300回完走!72歳の田場さん「まだまだ通過点」 走り続けて38年、日本全国のレース出場 フルマラソン300回目の完走を達成した田場典信さん=3日、那覇市の奥武山公園
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 3日に開催された第37回NAHAマラソンでは、各地から集ったランナーたちがそれぞれの思いを胸に42.195キロを駆け抜けた。

 ピンク色の法被を身にまとい、「祝300」と書かれた手作りのメダルを首から下げてゴールした田場典信(てんしん)さん(72)=宜野湾市=は、今回で300回目のフルマラソン完走を果たした。今後もマラソン大会出場を続ける予定で「今日の300回目もまだまだ通過点だ」と力強く語った。

 38年前からマラソンを始め、NAHAマラソンの出場は今回が35回目。47都道府県のマラソン大会のほか、米国のハワイやボストン、ブータン、インドのムンバイなど海外の大会に出場した経験も持つ。今回、首から下げていたメダルは先月、与論島で開催されたマラソン大会に参加した際に、知り合ったランナー仲間らが作ってくれたものだ。

 健康管理も兼ねて走っているが「普段から特別に練習しているわけではない。無理に動かすと体を壊す」と語り、大会への参加をマラソンの練習代わりにしているという。

 「完走できたのは妻のおかげ」とはにかむ。来年2月に開催されるおきなわマラソンは、自宅がある本島中部地域を走るコースになっていることから「沿道で妻と孫が一緒に応援してくれるはずだ」と笑顔を見せた。来週も東京都で開催されるマラソン大会に参加するという。「400回目を目指して頑張る」と新たな目標を見据え、気持ちを高めた。

(與那原采恵)