キングスをbjリーグ最多の4度の優勝に導き、昨季までで現役を引退したアンソニー・マクヘンリーさんの在籍時の背番号「5」の永久欠番セレモニーが10日、古巣・信州との試合後に行われた。マクヘンリーさんは今季からキングスのACを務めている。
会場では、入団からの経歴や活躍などが映像で映し出された。セレモニーには、信州の選手やファンも多く残り、並里成(群馬)や伊佐勉氏(福井ブローウィンズHC)など現役時代に一緒にプレーをした選手やコーチなどからのビデオメッセージが流れた。
キングスの永久欠番となっているジェフ・ニュートンさんや金城茂之さんなどがあいさつし、現役選手からは岸本隆一が「これからどんな選手になりたいのかなと考えると、マックが思い浮かぶぐらい偉大な人」と思いを伝えた。桶谷大HCは出会った当初を振り返り、「(マクヘンリー氏がいなければ)キングスは成り立っていなかったし、このアリーナもなかった。(将来は)キングスのHCになってほしい」と語ると、会場から大きな歓声が湧き起こった。
マクヘンリーさんは一緒にプレーしたコーチや選手、支えてくれた家族に感謝を述べた。最後は日本語で「皆さんのためにバスケットボールをプレーするのは私にとって光栄なことでした。感謝しています。一緒に分かち合った思い出は私のこれからの人生でもずっと心に残るでしょう」と語り、この日一番の拍手を受け、笑顔を見せた。
(屋嘉部長将)