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キングス、ダーラム、タマヨ不在も一丸 5連勝 広島に80―73【16日の試合】


キングス、ダーラム、タマヨ不在も一丸 5連勝 広島に80―73【16日の試合】 キングス―広島 第3Q、オフェンスリバウンドを奪い、そのままシュートを決めるキングスのヴィック・ロー=16日、沖縄市の沖縄アリーナ(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は16日、沖縄アリーナで広島ドラゴンフライズ(西地区5位)と今季第20戦を戦い、80―73で勝利し、5連勝となった。通算成績は16勝4敗で西地区首位のまま。前半はインサイドで強さを見せたキングスのジャック・クーリーやヴィック・ローを中心に得点を重ねて42―37でリードし折り返す。後半に入ると3点弾が決まり始めた広島に追い上げられたが、第3クオーターにクーリーが3点弾のブザービーターを決めて、点差を広げる。第4Qに追い付かれたが、クーリー、ローが得点を重ね、最後は岸本隆一の3点弾で勝負を決めた。キングスの次戦は17日午後6時5分から、沖縄アリーナで広島ドラゴンフライズと対戦する。

キングス 16勝4敗
 80―73(21―17,21―20,23―20,15―16)
広島 10勝10敗


 攻守で頼りになるアレン・ダーラムをけがで欠き、カール・タマヨもコンディション不良のために様子を見ながらと、選手がそろわないキングス。さらに体調不良で桶谷大HCが指揮を執れないアクシデントも重なったが、チーム一丸となって広島に勝利した。

 今季1試合平均79・3点の広島を守備で抑えた。相手の外国籍選手に松脇圭志、小野寺祥太、田代直希らが前からしっかりと激しい守備で当たり、時間を費やさせてタフショットを強いるなど、簡単には得点させなかった。

 インサイドではジャック・クーリーとヴィック・ローが攻守で体を張った。クーリーはゴール下を中心に得点しながらも、2022年12月以来となる3点弾を第3クオーター(Q)に決めるなど、29得点11リバウンドのダブルダブルを達成した。

 ローはキングス加入後最長の33分59秒をプレーした。第3Qには会場のボルテージを上げるダンクを決めるなど、故障者リストから復帰して最多となる22得点を挙げた。「けがする前の状態に95%まで戻ってきている」と調子は良さそうだ。ダーラムの復帰は不透明なものの「けがは仕方ないことだが、誰かがいなかったらそれを埋められるようにし、勝利につなげたい」と頼もしい。「チームが劣勢な状況でチームとして戦えて良かった。いいゲームだった」と満足そうだった。

 (屋嘉部長将)

守備の勝利

 森重貴裕AC(キングス)の話 けが人があり、スケジュールもタフな状態があったが選手たちが本当に頑張ってくれた。広島を73点に抑え切れて、今回は守備の勝利だと思う。相手の外国籍選手のところでガード陣がしっかりマッチアップして守り切っている場面も多かったので、そこを17日も継続したい。

タフな試合

 カイル・ミリングHC(広島)の話 タフになると思っていたが、さすがチャンピオンチームで案の定、タフな試合になった。17日の試合では出だしの守備を頑張って、いいリズムを作っていきたい。