ハンドボールの全国大会「第32回U―15ジュニアセレクトカップ」が24日、徳島県のアミノバリューホールなどで開幕する。24、25日に男女各24チームが3チームずつ8グループに分かれ、予選リーグを戦う。各グループ1位の8チームが決勝トーナメントに進み、26日に準決勝まで行う。決勝は27日。沖縄は男子が予選リーグで兵庫、茨城と対戦、女子は予選リーグで鳥取、三重と戦う。九州を制した男子、準優勝の女子が持てる力を出し切り、上位を目指す。(大城三太)
女子は突破力のある當間陽乃香(ひのか)、体格を生かしたポストプレーが得意な島尻三千夏(みちか)を中心に上位を狙う。
當間は「九州では身長の高い守備陣を前にシュート機会が少なかった。全国ではステップシュートをたくさん狙いたい」と得点源になることを目指す。
チームは、ボールを動かすだけでなく、選手が位置を入れ替わりながら相手守備を翻弄(ほんろう)し、ノーマーク状態をつくる攻撃を目指す。
そこから得点につなげるための1対1強化にも取り組んできた。
九州で課題になったサイドからのシュート精度も勝利の鍵となる。赤嶺桜佳(おうか)、中村亜由紀、大城百央(ももな)らのシュート力に期待が掛かる。
177センチの新垣瑠唯らGK陣を中心に受け身にならない守備を目指す。
仲宗根心愛(ここな)主将が足の靱帯(じんたい)、仲田珠江が骨折で戦線を離脱。仲宗根は悔しさをにじませつつも「攻めた後の戻りの速さを意識して練習してきた。守備で強く当たって速攻につなげてほしい。ベンチから声掛けして一緒に戦いたい」とチームを下支えする決意だ。
九州準優勝の実力をいかんなく発揮するために「自分たちを信じて持てる力を出し切りたい」(小波津周史監督)とチーム一丸で全国に挑む。