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沖縄東 女子初優勝 両バック、連係で存在感 県中学総体・ハンドボール


沖縄東 女子初優勝 両バック、連係で存在感 県中学総体・ハンドボール 沖縄東―神森 前半、ボールを奪い合う沖縄東の仲座ひまり(左)=24日、豊見城市民体育館(又吉康秀撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 県中学校総合体育大会は24日、県内各地でバスケットボール、サッカー、ハンドボール、バレーボール、ソフトテニス、テニス、軟式野球などが行われた。ハンドボール女子は沖縄東が初優勝、男子は神森が3年連続27度目の頂点に立った。


 シーソーゲームとなった序盤を終えて沖縄東が10―8とリード。しかし後半、神森にミスを突かれて点差を詰められた。それでも「冷静でい続けた」(松川桜和音主将)チームは、昨年覇者との熱戦を26―22で制して初の優勝旗を手にした。

 両バックの仲座ひまり(3年)と伊良波奈々(同)が、連係プレーも発揮しながら存在感を示した。この日一番のポイントゲッターは右45で左利きの仲座。「自分のプレーを出す」と155センチながら相手守備をかき乱し、得意のサイドシュートを放った。視野も広く、フリーの左右サイドにボールを振るなどアシストも光った。左45の伊良波は「距離をつくって攻めるよう意識」し、バックステップで準備し、パスに合わせて走り込んでカットイン。168センチの上背を生かしたロングシュートも放つなど的を絞らせない多彩な攻撃で守備を崩した。

 GK比嘉琉愛の体を張った好セーブも光った。逆速攻やサイドシュートを止めるなど、勝利に貢献した。

 赴任して4年で優勝までの道筋をつくった平良徳彦監督が不在の中、指揮を執ったのは花木瑠実副顧問だ。「ほっとしている」と初優勝に安堵(あんど)の表情を見せた。

 (名波一樹)


神森(男子)27度目頂点 堅守から多彩な攻撃展開

 前半、安慶田に一時リードを許した神森だが、後半は堅い守備から多彩な攻撃を展開し、3年連続27度目の頂点に立った。

神森―安慶田 前半、ゴールを決める神森の内間想太

 13―13から始まった後半戦。内間想太(3年)がミドルシュートのフェイントからカットインし、勝ち越しの1点を奪う。チームは勢いに乗り、連続得点。内間は「自分が決める」と巧みな個人技を駆使して勝負どころで豪快なシュートをたたき込むなど、計5得点の活躍を見せた。

 ワンプレーで魅せたのは、中学2年の10月に入部した元バレー部の亀川愛留(3年)だ。跳躍力を武器に、フリースローライン付近で両足ジャンプ。虚を突くロングシュートで30点目を決め、会場を沸かせた。

 主将の金城藍希(3年)は「前半は相手エースに当たれていなかったが、後半はカバーを意識した」と勝因を振り返った。チームは全国制覇を見据え、九州に挑む。

 (名波一樹)