バレーボールの第55回琉球放送旗争奪県中学校新人大会最終日は8日、名護市の21世紀の森体育館で決勝リーグが行われた。男子宮里が3戦全勝して2連覇した。栄冠は2度目。女子はあげなが3戦全勝で11年ぶり5度目の頂点に立った。男子の準優勝は2勝1敗の西原、女子は2勝1敗の石垣第二だった。
昨年覇者で九州中学総体3位など好成績を残してきた宮里だが、優勝を決める決勝リーグ3試合目で苦戦を強いられた。2連覇の重圧から「焦ってしまった」(柴引仁主将)と第1セットを落とした。立て直したのはチームをけん引する芝引主将に加え、昨年全国の舞台を経験した宮城圭佑と眞喜志琉希の“3人のエース”だ。
「とにかくエース3人で決める」と柴引主将が強烈なバックアタックを放った。レフトとライトからは眞喜志と宮城が次々とアタックを決め、第2セット中盤からリズムをつかんだ。芝引主将は「どこからでも打てるチームになってきている」と胸を張る。
第2セットで翁長良成監督が「コンビバレーだぞ」とハッパを掛けると、エースが打てるようにレセプションも丁寧さを増した。つなぐバレーで勝利をたぐりよせ、翁長監督は「高さがないからこそスピードで勝たないといけない」とうなずいた。
この大会で九州派遣が懸かる2月のOTV杯のシード権を獲得。柴引主将はOTV杯に向けて「チームワークで優勝して、九州派遣をつかみ取りたい」とコンビバレーにさらなる磨きをかける。
(古川峻)