有料

駿台学園、男子2連覇 春高バレー 高い対応力で主導権 低さ克服、戦術磨く


駿台学園、男子2連覇 春高バレー 高い対応力で主導権 低さ克服、戦術磨く 駿台学園―福井工大福井 第2セット、スパイクを放つ駿台学園・高沢=東京体育館
この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信

 バレーボールの第76回全日本高校選手権最終日は8日、東京体育館で決勝が行われ、男子は昨年の全国高校総体を制した駿台学園(東京)が福井工大福井に3―0で勝ち、2大会連続3度目の優勝を果たした。

 駿台学園は第1セット、終盤の選手交代が奏功し、25―22で先取。第2セット以降は堅守が光り、25―15、25―21と連取した。


 試合が進むにつれ、駿台学園が福井工大福井をのみ込んでいく。第1セットで終盤まで競り合った後、第2セットで序盤から突き放して主導権を奪う展開を可能にしたのが高い対応力だ。

 まずはサーブのターゲット。第1セット半ばまで狙った相手1年生の能美が崩れず、2年生の山本にはミスが出た。「そこを徹底的に崩していこうとなった」と亀岡主将。セット終盤から標的を変え、優位に立った。

 二つ目はブロック。相手エース堤にクロスを決められた第1セットから一転、第2セットは同じコースの強打の大半を防いだ。ミドルブロッカーの高沢は「1セット目よりクロスをしっかり閉めていくことをチームで話した」と明かした。

 サーブの狙い、ブロック、背後のレシーブ位置まで考えたトータルディフェンス。駿台学園がこの戦術を磨いたのは「身長が全体的に低かった」(亀岡)からだ。191センチの秋本以外は180センチ前後ばかり。だからこそ「守備力を上げないとこのチームは勝てないと思った」と亀岡は言う。

 相手のスパイク決定率を自分たちより10ポイント以上も低い38・2%に抑えた。鍛えた守備で2連覇を成し遂げた。


よく頑張った

 駿台学園・梅川監督の話 子どもたちがよく頑張った。苦しい練習にしっかり耐えて、こういった舞台に連れてきてくれた。

(共同通信)