有料

あげな(女子)連覇、8度目栄冠 要所で揺さぶり、相手を翻弄 県中学総体・バレーボール


あげな(女子)連覇、8度目栄冠 要所で揺さぶり、相手を翻弄 県中学総体・バレーボール あげな―石垣第二 第1セット、強烈なスパイクを決めるあげなの岸本ななみ=24日、名護市の21世紀の森体育館(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 アバター画像 渡真利 優人

 県中学校総合体育大会は24日、県内各地でバスケットボール、サッカー、ハンドボール、バレーボール、ソフトテニス、テニス、軟式野球などが行われた。バレーボール男子は宮里が3年連続3度目の優勝、女子はあげなが2年連続8度目の栄冠を手にした。バレーボール男子は宮里が3年連続3度目の優勝、女子はあげなが2年連続8度目の栄冠を手にした。


 序盤からエンジン全開だったあげな。決勝リーグ2勝同士の争いとなった女子最終戦は、あげながライバルの石垣第二を破り、頂点に立った。相手の攻撃を的確な攻守で封じ込めた。

 核となったのは167センチ、チーム一の高身長を誇る主将でレフトの岸本ななみ(3年)と志喜屋美昊(3年)。対角ポジションで交互に入れ替わり、強烈なスパイクをたたき込む。要所でフェイントで揺さぶりをかけ、相手を翻弄(ほんろう)した。

 第1セットを25―18で先取すると、第2セットも勢いは止まらなかった。序盤からサービスエースや相手エースのスパイクをブロックで封じ込めると、連続8得点。ラリー戦でも集中力を切らすことなく、正確なレシーブでボールを拾い上げ、着実に得点を重ねた。

 2月のOTV杯、4月の全沖縄中学バレー決勝で立て続けに石垣第二に敗れ、唇をかんでいた。試合終了後、両手で顔を覆い優勝を喜んだ選手たち。岸本はこれまでの対戦経験に触れ「レシーブのつなぎを強化してきた。(決勝では)サーブとレシーブで攻めるプレーができた」と振り返った。

 志喜屋と岸本は今後の目標について「九州大会を突破し、全国大会に出場すること」と声をそろえた。

 (渡真利優人)


宮里(男子)3連覇 スピードバレーを徹底

 勝利の瞬間、コートにスライディングし、喜びを表現した宮里の選手たち。3年連続3度目の優勝を果たした。

宮里―西原 第1セット、強烈なスパイクを放つ宮里の柴引仁

 センターの柴引仁(3年)とライトの眞喜志琉希(同)、リベロの宮城圭佑(同)の3人を軸として「スピードバレー」を徹底した。中でも身長181センチ、最高到達点315センチの柴引は、持ち前の体格とパワーを生かし、正確で強烈なスパイクを相手コートにたたき込んだ。オープントスとクイックトスの中間となる「セミクイックトス」を生かし得点を重ねた。

 160センチながら最高到達点305センチの相手エースが放つアタックに翻弄(ほんろう)される場面もあったが、相手の守備の隙を突く多彩な攻めで勝利した。

 主将としてチームをけん引した柴引は「速攻やセミトスで相手を惑わすようなプレーを意識する」と全国につながる九州大会に向け、固く誓った。

 (渡真利優人)