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ハンド女子・仲西が2年ぶりV 後半一気に勝負、突き放す 県中学新人大会


ハンド女子・仲西が2年ぶりV 後半一気に勝負、突き放す 県中学新人大会 仲西―沖縄東 前半、力強いシュートを決める仲西の島尻三千夏=8日、ANAアリーナ浦添(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 ハンドボールの第20回浦添市長杯争奪・第51回沖縄県中学生新人大会最終日は8日、浦添市のANAアリーナ浦添で決勝が行われ、女子は仲西が沖縄東を31―22で下し2年ぶり12度目の優勝を果たした。男子は神森が27―25で仲西の猛追をかわして、3年連続21度目の頂点に立った。優勝した女子仲西と男子神森は3月に富山県で開催予定の春の全国中学生選手権大会に推薦される。また、2位の男子仲西、女子沖縄東、代表決定戦で勝利した男子安慶田、女子浦添は九州中学生選抜大会(3月・佐賀県)へ推薦される。


 前半2点しかリードできなかった仲西だったが、後半は守備から流れをつくり、沖縄東の勢いを止めて連続得点する時間帯を何度もつくった。9点差をつけて2年ぶりの女子頂点に立った。

 「相手は足が止まる」(仲村幸一監督)と見ていた仲西は、後半に勝負を仕掛けた。守備でサイドへのマークを厳しくし、中央からシュートを打たせるようにした。168センチの島尻三千夏と163センチの大田千紗の高さのある中央の2人がフローターにプレッシャーをかけ、突破されそうになっても挟み込む形で守り、失点を抑えた。

 攻撃では島尻がポスト位置でフィジカルの強さ、大田はスピードを生かして得点を重ねる。そこにCB石川奈南が個人技で相手選手をかわしシュートを放つ。3人に対して相手守備が中央に集まるとサイドの前田愛梨、比嘉優月香が得点するなど全体的に攻撃のテンポも良くなった。

女子優勝の仲西
女子優勝の仲西

 練習で重りを持ちながら走り込みをし、持久力をつけた成果が今大会に表れた。攻守で活躍、チーム最多の8点を挙げた大田は「守備で抜かれてしまった」と少し悔しそう。主将の島尻は「守備は間をもっと締めて抜かれないようにしないといけない。全国大会で優勝したい」と満足することなく、全国大会での勝利を目指す。

 (屋嘉部長将)