サッカーJ3のFC琉球OKINAWAは11日、八重瀬町スポーツ観光交流施設で今季開幕に向け始動、練習に臨んだ。チームを率いる金鍾成監督(キン・ジョンソン)は「今日ここから競争が始まる」と選手たちを鼓舞した。J3に降格した昨季は17位で終えた。今季はU―18からMF幸喜祐心がトップ昇格、新加入選手11人を加えた12人が新たな風を吹き込む。練習はストレッチから始まり、パス回しなど軽めのメニューをこなした。
昨季11得点のFW野田隆之介は「プロ14年目だが、うまくなりたい気持ちは変わらない。より強い思いをもって優勝を目指す。そのためにもプレーの強度が大切になる」と闘志をみなぎらせる。
左右のサイドバックを器用にこなすDF高安孝幸は「スタメン争いを勝ち取って守備でハードワークし、カウンターからのアシストで得点に絡みたい」と飛躍を誓った。DF上原牧人は「求められていることをピッチの中でしっかり表現できるよう準備したい」と守備の要を目指す。
幸喜は「まずは試合に出ること。狭いスペースでのプレーが得意なので縦パスを受けてチャンスを広げたい」と思いを込めた。
チームはガンバ大阪からDF藤春廣輝が加入するなど守備を補強した。GKは日本代表歴もある六反勇治、若い東ジョンが加わり、ジョン・ジワンを含め、琉球の新たな壁となる。けがから復帰しつつある武沢一翔は別メニューで汗を流した。
J3は2月23日に開幕する。
(大城三太)