男女24チームが開幕に向けてチーム強化を図るサッカー沖縄キャンプは、J2ベガルタ仙台を含め、J1の北海道コンサドーレ札幌、名古屋グランパス、アルビレックス新潟が他チームに先駆けて15日に沖縄入りした。16日は午前と午後に分けての練習を行い、ボールを使ったメニューなどで汗を流した。受け入れ施設のある市町村は歓迎式などを開いて選手らを出迎え、チームを後押しした。
目指すはJ2最少失点 ベガルタ仙台 知念、新天地飛躍誓う
サッカーJ2のベガルタ仙台は16日、糸満市西崎陸上競技場で本格的にキャンプを始動させた。2月23日に開幕する2024シーズンに向け、体をほぐして強化するとともにチーム力を高める準備期間とする。
知念哲矢(石田中―長崎総合科学大付高―近畿大出)が加わった仙台は午前中、ランニングやストレッチ、筋力トレーニングなどを行った。午後はボールを使い、1対1やゲームなど激しい動きで対人プレーでメニューをこなした。
26歳の知念は「浦和からの移籍はすごく悩んだが以前から声掛けしてもらっていて、失点数を減らすために力を借りたいとオファーを受けて決断した。J2最少失点を目指し、ベテランと若手をつなぐ役割も担いたい」と決意を込めた。
仙台は昨季16位。森山佳郎監督は「ゴールに向かうにも、ピンチで戻るにも走り込む力や強度が大事になる。おいしいものをたくさん食べてしっかり練習したい」と運動量重視で内容を組み立てる。「失点が多かったのも課題で、知念にはセンターバックとしてレギュラー争いを勝ち取ってほしい」と期待を込めた。
真瀬拓海副主将は「昨季は個人的にけがが多かった。1年を通して試合に出続け、チームを勝たせるためにハードワークしたい。監督の目指す戦術を理解し、チームとして一体感を持って戦いたい」とやる気をみなぎらせた。
(大城三太)
アルビレックス新潟 22年ぶり来沖 沖縄市が歓迎
【沖縄】2024年シーズンをJ1で戦うアルビレックス新潟は16日から31日まで、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでキャンプを実施する。同市は16日、キャンプインする選手らを迎え入れ、歓迎セレモニーを開催した。松橋力蔵監督は「22年ぶりに沖縄でのキャンプができた。これからも続けられるよう、良い関係を築いていきたい」と述べた。
セレモニーでは県や市などから、市産品の佐渡山牛などの記念品が贈られた。
桑江朝千夫沖縄市長は「キャンプを開催してくれることで、沖縄市の子どもたちが一流のプレーを見る機会ができ、励みになる」と歓迎した。
(福田修平)