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キングス守り勝つ 宇都宮に68―66 ダーラム決勝点 攻撃の中心【20日の試合】


キングス守り勝つ 宇都宮に68―66 ダーラム決勝点 攻撃の中心【20日の試合】 琉球―宇都宮 第4Q、ルーズボールに飛びつくキングスのアレン・ダーラム(左上)と宇都宮の比江島慎(同下)=20日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は20日、沖縄アリーナで宇都宮ブレックス(東地区2位)と対戦し、68―66で競り勝った。通算成績は21勝9敗で西地区首位を維持している。

 前半は宇都宮の堅守に苦しみ、キングスはゴール下で得点を伸ばせなかった。岸本隆一や松脇圭志が3点弾を沈めて粘ったが、宇都宮も3点弾を決めて、28―35とリードを許して折り返した。後半の第3クオーター(Q)の最初にキングスが連続6得点で勢いに乗り、一時は逆転した。宇都宮も終了間際に得点して同点で最終第4Qを迎えた。試合の終盤まで両者が激しく競り合い、キングスは残り30秒にアレン・ダーラムが決めた得点を守り抜いた。

 キングスの次戦は21日午後2時5分、沖縄アリーナで宇都宮と対戦する。

キングス 21勝9敗
 68―66(17―17,11―18,20―13,20―18)
宇都宮 23勝7敗


 1試合平均68・5失点でリーグ2位の失点の少なさを誇る宇都宮との堅守対決を制し、キングスが2点差で試合をものにした。桶谷大HCは「守備で守り勝てたことはチームにとってプラス」と手応えを感じているようだった。

 キングスは守備職人の小野寺祥太、途中出場で激しい守備とハンドラーができる田代直希がコンディション不良のため出場できず、人数が少ない状況だった。さらに岸本隆一が第1クオーター(Q)でファウルトラブルになる苦しい状況が重なり、選手の入れ替えを速くすることで対応した。

 セカンドユニットのファーストハンドラーにヴィック・ローを充てるために、アレン・ダーラムが昨年12月の信州戦以来の先発起用となった。前半、相手にリバウンドを取られることが多かったが、後半は外の選手のマークを仲間に任せ、ダーラムはインサイドでリバウンドを死守することに注力した。攻撃では持ち味のパワープレーでインサイドへ攻め込み得点を重ねた。追い上げる第4Qではダーラムを中心に攻撃を組み立て、決勝点も決めた。

 久々の先発に加え、6日にけがから復帰して最長となるプレータイムとなったダーラム。「チームが必要とする役割はスターターでもベンチからでも変わらない。自分のやるべきことに集中していきたい」と勝利のために汗をかき続けるつもりだ。

 (屋嘉部長将)


守備強度落ちず

 桶谷大HC(キングス)の話 出だしで主導権を握られたが、速いローテーションにしながら采配したのがうまくはまった。守備の強度も落ちなかった。最近このような接戦で負けていたので、勝てたのが大きな自信につながる。守備がいい宇都宮に守り勝てたのはチームにプラスになる。

攻撃で足止まる

 佐々宜央HC(宇都宮)の話 昨季王者のキングスに挑戦しようと試合に入った。本当にプレーオフに近い試合だった。そういうところで勝ちきれなかったのは悔しい。途中でミスがあり、攻撃で足が止まってしまった時間もあった。明日は勝ちきれるように準備していきたい。