プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は3日、東京都の国立代々木競技場第一体育館でアルバルク東京(東地区1位)と対戦し、オーバータイム(延長戦)の末、80―91で敗れた。通算成績は23勝12敗で順位は西地区首位を保っている。
前半はA東京の強度の高い守備に対応できず、第1クオーター(Q)途中に14点差をつけられた。第2Qに入るとゴール下でジャック・クーリーらがオフェンスリバウンドから得点を重ね、追い上げて40―46で折り返した。
後半に入ると守備の強度を上げたキングスが第3QでA東京を6得点に押さえ込み、逆転した。その後は何度もリードチェンジを繰り返した。残り13.9秒でアレン・ダーラムが得点したが、追い付かれて、延長戦に突入。延長戦は中盤からA東京が連続得点し、キングスにもミスが出て、逃げ切られた。
キングスの次戦は4日午後3時5分、同体育館でA東京と対戦する。
2016年のBリーグ開幕戦以来、そのときと同じ会場でA東京と対戦したキングス。オーバータイム(OT)までもつれ込む白熱した試合だったが、最後は突き放されてしまった。
今季リーグ最少失点を誇るA東京の守備に手こずった。キングスの攻撃に前から激しく当たり、スチールも積極的に狙われた。ゴール下もジャック・クーリーらを複数人で押さえ込まれ、リバウンドに行けなかった。さらに、A東京のミドルレンジの攻撃に対応できず、得点を量産され、第1クオーター(Q)途中に14点差をつけられてしまった。
それでも第2Qからアレックス・カークを使った「ビッグスリー」などで、A東京の攻撃を抑え、ゴール下でもリバウンドをキープできるようになった。徐々にミドルレンジの攻撃に対応し、第3Qを6得点に抑え逆転。しかし、第4Q終了間際に追い付かれ、OTに突入すると相手守備に対応できず、タフショットを打たされた。攻撃でもミスが生まれ、追い上げることができなかった。
OTではBリーグで10連勝していたが、21年以来の敗戦となった。Bリーグ開幕戦も戦った岸本隆一は「OTのところで力負けし、すごく悔しい。心も体もいい準備をして勝てるようにしたい」と連敗阻止へ前を向いた。
(屋嘉部長将)
試合の入りで苦しく
桶谷大HC(キングス)の話 試合の入りで相手のペースになってしまい苦しい展開だった。A東京の高い壁に守備で対抗できていなかった。後半はリバウンドも取れるようになり、良い形で攻撃につなぐことができた。一つ一つのプレーをもっと大切にし、切り替えて明日の試合に臨みたい。