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キングス逃げ切り3連勝 北海道に94―84 リバウンドで圧倒、ローが攻守で存在感<Bリーグ>第38戦【10日の試合】


この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は10日、沖縄アリーナでレバンガ北海道(東地区7位)と対戦し、94―84で勝利し、3連勝となった。通算成績は26勝12敗で西地区首位を保っている。

 前半はお互いの攻撃機会で効率よく得点していき、なかなか点差が付かなかった。第2クオーター(Q)ではキングスの守備で北海道の得点が止まり始め、47―37で折り返す。後半になると北海道の外からのシュートが入り始めた。それでもヴィック・ロー、ジャック・クーリー、アレックス・カークが得点、リバウンドでダブルダブルをマーク。トータルリバウンドは47と、北海道の28を圧倒して逃げ切った。

 キングスの次戦は11日午後6時5分から、沖縄アリーナでレバンガ北海道と対戦する。

 (沖縄アリーナ、7170人)
キングス 26勝12敗
 94―84(24―20,23―17,19―18,28―29)
北海道 12勝26敗


 アレックス・カークが日本国籍を取得し、初めてとなったホーム戦で「スリービッグ」の強さを見せつけたキングス。トータルリバウンドで47―28と北海道を圧倒した。

琉球ゴールデンキングス―レバンガ北海道 第3Q、ディフェンスをかわし、シュートを放つキングスのヴィック・ロー=10日、沖縄市の沖縄アリーナ(又吉康秀撮影)
琉球ゴールデンキングス―レバンガ北海道 第3Q、ディフェンスをかわし、シュートを放つキングスのヴィック・ロー=10日、沖縄市の沖縄アリーナ(又吉康秀撮影)

 スタートからカーク、ヴィック・ロー、アレン・ダーラムのスリービッグを使った。高さで優位に立ち、ゴール下を制圧する。カークが下がってもベンチからはジャック・クーリーがコートに入るなど、リバウンドの強度は最後まで落ちなかった。

 中でも、ローは攻守で存在感を見せる。ゴール下にダーラムやカークがいることで、多くの時間帯で自身の得意なウイングのポジションでプレーできている。持ち味のスピードを攻守で発揮した。

 守備では相手の司令塔へマッチアップすることでアドバンテージを作らせない。ダーラムやカークがマークされ、リバウンドへいけなくても、ローの速さのあるリバウンドでボールを死守した。速さのあるドライブだけでなく、ミドルレンジのシュートなど多彩な選択肢の攻撃を見せた。桶谷大HCも「スリービッグにすることで彼の持っているポテンシャルを出せている」と活躍を喜ぶ。

 オールラウンダーなプレーが強みなローだが、得意なポジションでのプレーが増えた。「自分の強みを生かしたプレーをチームとしていきたい」と意気込んでいる。

 (屋嘉部長将)


4Q以外はいい守備

 桶谷大HC(キングス)の話 全体的には悪くなかったが、守備でいろいろ変えながらやっていて、4Qでけっこうやられてしまった。そこは対策したいが、4Q以外はいい守備ができていた。前半はターンオーバーが多く、後半も連続ターンオーバーで流れをつぶしたところもあった。直近は4勝1敗。あした勝てば、調子が上向いてきていると思える。

94失点では勝機ない

 小野寺龍太郎HC(北海道)の話 琉球の全てを止めるのは難しいが、ラインナップを見ながら準備してきた。ペイントエリアをどのように守っていくのかが重要だった。94点取られてしまっては、僕たちに勝つチャンスはない。失点のコントロールや優先順位を考えた守備をあしたに向けてもう一度考えて、完璧に遂行したい。