順調な調整をうかがわせる27球だった。オリックスの宮城大弥は、17日に宮崎市で行われた社会人の日本新薬との練習試合に先発して実戦初登板。2回を2安打無失点で「まだまだな部分はたくさんあるけど、ストライクゾーン内で打者と勝負できた」と手応えを語った。
一回は興南高時代のチームメートだった先頭打者の根路銘に安打を許したが、次打者を遊ゴロ併殺打に仕留めてピンチの芽を摘んだ。3三振は全て違う球種を決め球に奪取。「全球種、どのカウントでも投げられるようにしたいし、勝負球になるように」という狙い通りの投球だった。
3月6、7日に本拠地京セラドーム大阪で強化試合を行う日本代表にも選ばれた。若手中心となった今回の投手陣の中で頭一つ抜けた実績を持つサウスポー。それでも「すごいメンバーの中に選ばれたのはうれしく思う。いろんなことを学びながら、また一段階レベルアップできたら」と謙虚に向上心を表した。
(共同通信)