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キングス連勝 首位維持 激しい守備で流れ止める 長崎に76―68<Bリーグ>第46戦【27日の試合】


キングス連勝 首位維持 激しい守備で流れ止める 長崎に76―68<Bリーグ>第46戦【27日の試合】 長崎―キングス 第1クォーター、シュートを決めるキングスのジャック・クーリー=27日、長崎県立総合体育館(Bリーグ提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は27日、長崎県立総合体育館で長崎ヴェルカ(同6位)と対戦し、76―68で勝利し、2連勝となった。通算成績は33勝13敗で西地区首位を保っている。前半、長崎にスチールなどから速攻の展開をつくられたが、ジャック・クーリーとアレン・ダーラムのインサイドからの得点が決まり、点差を広げた。互いに得点できない時間が続いたが、前半終了間際に長崎に連続得点を許し、33―29で折り返した。後半になってもなかなか点差を広げられないキングス。第4クオーター序盤に長崎の外国籍選手による連続得点や、馬場雄大の3点弾で1点差まで詰め寄られた。これに対しキングスは松脇圭志や岸本隆一が3点弾を決め、長崎が仕掛けたファウルゲームで得たフリースローも岸本、今村佳太が全て決めて逃げ切った。長崎の狩俣昌也(興南高―国際武道大出)は得点はなかったが、激しい守備でキングスを苦しめた。キングスの次戦は30日午後6時5分、沖縄アリーナで茨城ロボッツと対戦する。

 3点弾の確率も良くなく、リバウンド、ペイントエリアでの得点、セカンドチャンスポイントなど全て長崎を下回ったキングス。終盤に勝ちきる力を見せ、12月のホーム戦で敗れた長崎の猛追を振り切った。

 試合を有利なペースで進めたが、第3クオーター(Q)まで3点弾は4本と低調だった。その中で、最終的に22得点13リバウンドのダブルダブルをマークしたジャック・クーリーを中心にインサイドで得点を重ねた。しかし、第4Qに入ると長崎の外国籍選手にブロックや連続得点など攻守で活躍を許し、一気に点差を縮められた。さらに日本代表の馬場雄大に3点弾を決められ、1点差まで詰め寄られた。

 それでもキングスに焦りはない。牧隼利、松脇圭志、クーリーの連続得点で点差を広げる。残り1分を切っても長崎の追い上げムードがある中で、岸本隆一がディープスリーを決めた。さらに今村、クーリーの激しい守備で馬場に3点弾を打たせず、パスを回させ2得点に抑えるなどし、長崎の流れを止めた。

 2試合連続の先発出場となったクーリーは「きょうの勝ちを残りのシーズンにつなげたいという気持ちだった」と振り返る。ここ2試合は失点を70点以下に抑え込んでいる。キングスらしい守り勝つ試合で連勝を伸ばしたいところだ。

(屋嘉部長将)


キングス 33勝13敗
76―68(22―16,11―13,20―18,23―21)
長  崎 18勝28敗

選手がやるべき事した

 桶谷大HC(キングス)の話 今日はディフェンスを頑張ろうという話をして、この失点は悪くはないと思っている。出だしはミスもあったが、試合中に修正しながらゲームを進められた。出場した選手全員がやるべきことを遂行してくれた。