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キングス逆転3連勝 茨城に98―96、西首位維持 岸本、5.3秒逆転弾 土壇場ココナッツスリー<Bリーグ>第47戦【30日の試合】


キングス逆転3連勝 茨城に98―96、西首位維持 岸本、5.3秒逆転弾 土壇場ココナッツスリー<Bリーグ>第47戦【30日の試合】 琉球―茨城 第4Q、逆転3ポイントシュートを決めるキングスの岸本隆一=30日、沖縄市の沖縄アリーナ(又吉康秀撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は30日、沖縄アリーナで茨城ロボッツ(東地区8位)と対戦し、98―96で勝利し、3連勝となった。通算成績は34勝13敗で西地区首位を保っている。

 第1クオーター(Q)は序盤の4連続を含む7本の3点弾を茨城に決められ、優位に進められた。第2Qに入るとアレン・ダーラム、松脇圭志の連続3点弾などで逆転するも、終盤に茨城に3点弾を決め返されて、45―50で折り返した。後半に入っても互いに得点を取り続け、なかなか点差が離れない状況が続いた。第4Q、残り17.3秒で2点差でリードされるも、岸本隆一がファウルで得たフリースローを決め、最後は残り5秒で3点弾を決めて、逆転で勝利をつかんだ。

 キングスの次戦は31日午後6時5分から、沖縄アリーナで茨城と対戦する。


 残り17.3秒で茨城に3点弾を決められ、2点を追うキングス。土壇場を救ったのは“ミスターキングス”の岸本隆一だった。

 3点弾を決められたキングスはすぐにタイムアウトを取った。17.3秒から再開すると、スローインからゴール下でアレン・ダーラムがフリーの状況をつくったが、茨城のファウルで止められてしまう。続く場面では茨城がスローインファウルをし、キングスが得たフリースローを岸本が決めて、1点差に迫った。

 残り9.9秒。岸本のスローインで再開すると、ジャック・クーリーに一度ボールを預ける。クーリーが相手選手を引き寄せながらスクリーンをかけて岸本にフリーの状況をつくると、岸本は代名詞の“ココナッツスリー”を残り5・3秒で決めた。最後の茨城の攻撃にも耐えて勝利を決めると観客は大歓声。キングスの選手やスタッフもベンチを飛び出し、喜び合う輪の中心で岸本も笑顔だった。

 勝負を決めた3点弾も含め残り1分で計7得点を挙げるなど、相変わらずの勝負強さを見せた岸本。勝負どころで決めるシュートに岸本は「日頃からの練習での準備が生きている」と振り返る。今季は残り13試合となり、西地区優勝のマジックは10になった。それでも岸本は「一つ一つ、目の前のことをやるしかない」と31日の試合に向けて、気持ちを切り替えているようだった。

 (屋嘉部長将)


キングス 34勝13敗
 98―96(24―28,21―22,27―18,26―28)
茨城 8勝39敗

第3Q守備良かった

 桶谷大HC(キングス)の話 思っていた以上に茨城のスピードが速かった。外国籍選手がボールを運べるので、守備でガード陣からプレッシャーをかけにくくなっていた。第3クオーターの守備は良かったので、あす(31日)は全てのクオーターでそのようにプレーしていきたい。

一番悔しい敗戦

 リチャード・グレスマンHC(茨城)の話 本当に選手のことを誇りに思う。私が日本に来てからのバスケットボール人生で一番悔しい敗戦の一つになった。(最後は)琉球はタフなシュートだったと思うが、ワンプレーで勝負を決められてしまった。本当に悔しい。