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FC琉球、後半一気逆転 富山に3―1 高安が技あり勝ち越し弾【30日の試合】


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FC琉球、後半一気逆転 富山に3―1 高安が技あり勝ち越し弾【30日の試合】 FC琉球―カターレ富山 後半、左サイドから蹴り込み、得点する琉球の高安孝幸=30日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーの明治安田J3第7節第1日の30日、FC琉球OKINAWAは沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでカターレ富山と対戦し、3―1で勝利した。通算成績は3勝1敗2分け。勝ち点を11に伸ばした。順位は7位。前半は押し気味に進められ、攻められる場面が多かった。24分にミドルシュートから先制され、0―1で折り返した。後半は相手選手の退場もあり、琉球の得点ラッシュとなった。6分に富所悠が同点弾、18分に高安孝幸が逆転ゴール、白井陽斗が27分にPKを決めてチーム3点目を奪った。次戦は4月7日、プライフーズスタジアムでヴァンラーレ八戸と対戦する。

(1)タピスタ
琉球 3勝2分け1敗(11)
 3―1(0―1,3―0)
富山 1勝4分け2敗(7)
▽得点者 【琉】 富所(2)高安(1)白井(PK)(5)【富】 吉平(2)
▽観客 2070人

 【評】前半は富山がペースを握った。選手間のスペースをコンパクトに保ちながら、琉球の細かいパス回しを許さない布陣を保った。攻撃への切り替えでも、選手が持ち場へと広がる動きが速かった。後半は退場者を出したこともあり、琉球が一気に主導権を握り、3得点した。


 高安孝幸が待望の今季初ゴールを蹴り込んだ。後半18分、1―1の点が欲しい場面で勝ち越し弾。左サイドで白井陽斗とのワンツーから相手DFを置き去りにして、ゴールへと切り込んだ。「GKにはじかせてこぼれ球狙いもあったが、体が勝手に動いた」と右足の軽妙なタッチでボールを浮かし、GKの頭上を突く技あり得点だった。金監督は「ドリブルで崩して得点できる技術があるので、彼の良さをもっと引き出せれば」と今後に期待する。

 右MFで起用され続けている上原牧人も後半27分、白井がPKをもらうきっかけとなったスルーパスをゴール前に供給するなど、県出身選手が活躍した。

 富所悠と白井のFWコンビもうまくかみ合った。0―1で迎えた後半開始早々、DF鈴木順也のロングボールの受けから白井がPKを得た。白井自らキッカーとなったがGKに防がれた。しかし、気を抜くことなく詰めていた富所が駆け込んでこぼれ球を押し込み、同点とした。白井はこの日2度目となるPKをきちんと押し込んで、ダメ押しゴールとした。

 鈴木は「連敗してはいけないという思いをみんなで共有し、ホームの有利さを生かすことができた」とうなずいた。

 (大城三太)


前半は悪い流れ

 金鍾成監督(琉球)の話 前半はボールが動いているもののシュートを打てず悪い流れだった。相手の網に引っかかって突き破れなかった。最後の場面でもう一人絡んでほしかったが、関わりきれていなかった。後半に試合が動きそうな気がしていて、選手は交代しなかった。

攻める姿勢示した

 小田切道治監督(富山)の話 ハードワークしながら耐えるところは耐え、前半に先制できた。退場者が出ても後ろの人数は同じなので、耐えてカウンター狙いでいったが、その後に失点してしまったのは痛かった。最後まで攻める姿勢を示したのは次につながる。