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キングス4連勝 牧、第4Q攻守で支える 茨城に後半逆転81―77 <Bリーグ>第48戦【31日の試合】


キングス4連勝 牧、第4Q攻守で支える 茨城に後半逆転81―77 <Bリーグ>第48戦【31日の試合】 キングス―茨城 第4クオーターで今村佳太(左)と相手選手へ激しい守備を仕掛ける牧隼利=31日、沖縄アリーナ(屋嘉部長将撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は31日、沖縄アリーナで茨城ロボッツ(東地区8位)と対戦し、81―77で勝利し、4連勝となった。通算成績は35勝13敗で西地区首位を保っている。前半から茨城に高確率で3点弾を決められ、試合を優位に進められた。それでもジャック・クーリーや渡邉飛勇がインサイドで強さを見せ、38―44で折り返した。後半に入るとクーリー、今村佳太、アレン・ダーラム、岸本隆一の連続得点で逆転した。その後はお互いに点を取り合うも、茨城がリードする時間が続いた。第4Qに入り、ヴィック・ローと松脇圭志の連続3点弾などで再びリードすると、堅守で茨城の得点を抑えながら得点を重ねた。最後はファウルゲームを仕掛けられたが、そこで得たフリースローを岸本が沈め逃げ切った。キングスの次戦は4月6日午後6時10分、沖縄アリーナで千葉ジェッツと対戦する。


外国選手抑え込み、逆転につなげる

 スピードのある茨城に第1クオーター(Q)から26点を奪われ、リードされる展開が続いたキングス。その中でも修正しながら、最終第4Qで相手の攻撃を抑え逆転につなげた。

 茨城は外国籍選手がボール運びをすることから、30日に続き守備で前から当たることができず、得点を決められた。それでもアレン・ダーラムやジャック・クーリーらキングスの外国籍選手が足を使い、茨城の攻撃を防いだ。シュートも早撃ち気味だった前半に比べ、パス回しから相手を崩すなどして点を重ねた。

 第4Qは牧隼利が相手外国籍選手を抑え込み、ハンドラーをやりながら攻撃を組み立てた。チームの攻撃をうまく回して、逆転勝利につなげた。

 3月27日の長崎戦から、牧は第4Qの全10分間を任されるようになった。桶谷大HCは「攻守で気が利くし、今は牧が最後を締めくくるのが一番いい」と意図を語る。的確な判断が求められる最終盤での起用に「勝負どころの感覚やメンタル面にいい影響を与えている」と牧。天皇杯で敗れた千葉ジェッツとの次戦へ「屈辱的な負けからカムバックするところもあるが、チームの完成度が問われる試合になる。心して臨みたい」。冷静な口調だが、勝利に向けた覚悟が見えた。

 (屋嘉部長将)


キングス 35勝13敗
 81―77(19―26,19―18,23―19,20―14)
茨城 8勝40敗

最後に堅守はプラス

 桶谷大HC(キングス)の話 最後に堅く守れたのはプラスになった。前半は攻撃の終わりがよくなかった。後半はターンオーバーを減らして走られないようにし、いいシュートで終われた。勝つという意味でゲームの中でアジャストできた。

相手のバスケされた

 リチャード・グレスマンHC(茨城)の話 昨日(30日)の試合は勝てるところまでいったと思うが、きょう(31日)はキングスのバスケットをされてしまった。チームは少しずつ強くなっている。きょうのようなゲームを勝ちきることが自信につながる。