サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは7日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでラインメール青森と対戦し、2―1で勝利した。
沖縄SVは立ち上がりから果敢な攻撃を見せ、前半21分と26分にMF荒井秀賀がシュートを決め、2点を先取する。だが、40分で荒井が退場し、数的不利な状況で試合が進む。追加タイム終了間際で青森に1点をねじ込まれ、2―1で折り返した。
後半も、沖縄は1人不在の状況で試合が展開したものの、1点差を守り切り、勝利した。
次戦は14日、東京都の武蔵野陸上競技場で横河武蔵野FCと対戦する。
立ち上がりから沖縄の積極的な攻撃が目立った。ボール保持の時間も長く、得点のチャンスをつかむ場面が何度もあった。
前半21分、MFの荒井秀賀が見せる。バックパスから青森のGKがクリアミスしたボールを奪うと、すかさずシュートを放ち先制。荒井は「相手のGKがボールをつかむ癖があることを事前にスカウティングしていた」と練習の成果を口にした。
荒井は26分にもゴール前のやや右サイドから相手を交わし2点目を決めた。しかし、40分を過ぎたころにラフプレーで退場。チームを数的不利の状態にしてしまった。
青森は前半の追加タイム終了間際、ミドルシュートで1点を返したが、以降は沖縄が守り切り1点差で逃げ切った。荒井は「いい流れで試合が進んでいたにもかかわらず、(退場で)攻撃のチャンスを削ってしまった」と反省した。
小野木玲監督は「(荒井の)ボールを奪う意思は認めるが、退場はチームとしての課題になった」と次戦に向けて気を引き締めた。
(渡真利優人)
沖縄SV(11)
2―1(2―1,0―0)
ラインメール青森(5)
勝ち点3は大きい
小野木玲監督(沖縄SV)の話 前半で2点を先制したものの、退場で苦しい展開になった。ただ、後半も変わらず攻撃し続けようと互いに共通認識を持って挑んだ。不利な状況の中で、勝ち点3を取れた意義は大きい。
迫力ある攻撃できず
柴田峡監督(青森)の話 難しいゲームになることは想像していたものの、前半でうまく攻撃することができず、沖縄のボール保持が長くなった。結果として集中力を欠き、ミスにつながった場面もあった。迫力のある攻撃ができなかったことは課題だ。