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東浜(ソフトB)今季初勝利 七回1死まで無安打 <プロ野球>


東浜(ソフトB)今季初勝利 七回1死まで無安打 <プロ野球> 7回1失点で今季初勝利を挙げたソフトバンク・東浜=ベルーナドーム
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 2度目の偉業を予感させるような投球だった。ソフトバンクの東浜は、0―0の七回1死まで無安打無得点に抑えた。この回に2本の長打を浴びて先制点を与えるも、7回2安打1失点。八回に味方打線が逆転し、今季初勝利を挙げ「チームが付けてくれた白星。感謝です」と汗を拭った。

 序盤は力強い直球で押し、中盤以降は右打者に外角へ逃げるスライダー、左打者は鋭く落ちる得意のシンカーを活用した。七回こそ球が上ずり外崎と佐藤龍に二塁打を許して失点したが、2死満塁で古賀を空振り三振。「踏みとどまれたのは良かった」とうなずいた。

 6勝7敗、防御率4・52とふがいなかった昨季を経て「今年に懸ける思いは強い」。春季キャンプでは初日の2月1日に、ブルペンに一番乗りして投球練習を行った。6月で34歳を迎える12年目の強い覚悟が伝わってきた光景だった。

 亜大からドラフト1位で入団し、これで12年連続の勝利。通算70勝に到達したが「勝ち星自体が少ない。もっと積み重ねていけるよう頑張りたい」と、貪欲にさらなる活躍を誓った。

 (大淵)


古巣ファンから山川ブーイング

 今季西武からソフトバンクに加入した山川が、古巣ファンから大きなブーイングを浴びた。初めて敵地としての球場に乗り込んで迎えた一戦。集中力をかき消されそうなほど声の圧力を受けたが、六回の第3打席に今井の速球を中前へはじき返した。

 先発メンバー発表で名前を呼ばれた時から、ブーイングを受けた。打席に入ると一層と増し、ストライクには大歓声が沸く。第1、2打席とも今井の変化球に空振り三振を喫した。

 それでも3打席目は意地を見せた。「球界を代表するすごい投手に成長した」と敬意を表する元同僚に、力強いスイングを見せた。

 (ベルーナ)

(共同通信)