有料

県勢金城7得点 ハンド五輪女子最終予選 日本堅守速攻で圧倒 最終戦に弾み


県勢金城7得点 ハンド五輪女子最終予選 日本堅守速攻で圧倒 最終戦に弾み 英国戦でシュートを狙う金城=デブレツェン(MTI提供・AP=共同)
この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信

 【デブレツェン(ハンガリー)共同】ハンドボールのパリ五輪女子世界最終予選第2日は12日、ハンガリーのデブレツェンなどで行われ、1組の日本は英国を43―16で下して1勝1敗の勝ち点2とした。終始主導権を握り、佐原(北国銀行)と金城ありさ(ソニーセミコンダクタ)が7得点をマークした。英国は2連敗。

 ハンガリーはスウェーデンを28―25で破って2連勝で勝ち点4、スウェーデンは1勝1敗の同2。開催国枠以外では1976年モントリオール五輪以来の自力出場を目指す日本は14日(日本時間15日)の最終戦でハンガリーと当たる。4チームのうち上位2チームが五輪出場権を獲得する。


 日本が持ち味の堅守速攻で英国に圧勝し、五輪出場が懸かる最終戦に弾みをつけた。開始15分で14―1と大差をつけ、楠本監督は「スタートダッシュが良かったので、その勢いでうまく試合を運べた」と評価した。格下の相手に隙を与えずミスを誘い、ボールを奪えば一気に攻め立てた。前半途中から司令塔の相沢(北国銀行)を温存し、多くの選手を試す余裕もできた。チーム最多タイの7点を決めた佐原は「次につながる」と収穫を口にした。

 日本が最終戦に勝った場合、英国を除く3チームが2勝1敗の勝ち点4で並ぶと予想される。その場合は当該チーム間の得失点差などで順位が決まり、日本協会によると五輪行きの切符をつかむには5点差以上の勝利が必要となる。

 厳しい条件で臨む地元ハンガリーとの大一番に向け、監督は「開き直って最後は持っている力を全て出して挑む。日本らしさを出せるようにしたい」と決意を込めた。