首里女子2年ぶりＶ　伊波、速さ生かし活躍　高校バレー平安杯県予選

　バレーボールの平安杯第69回全九州総合選手権大会（高校の部）県予選の最終日は22日、那覇市民体育館で男女決勝リーグを行い、男子は西原が13年連続、女子は首里が2022年大会以来の頂点に立った。男子の2位は首里、3位はコザ、4位は美里工、女子の2位はコザ、3位は知念、4位は小禄だった。男女上位3チームは5月10～12日に宮崎県で開催される全九州総合選手権大会（高校の部）に県代表として派遣される。

　女子決勝リーグ2勝同士で迎えた最終戦。県内大会2冠の女王・首里が、ノーシードから勝ち上がってきたコザを相手に高い攻撃力を見せつけた。

　首里は今大会初めてレギュラーをつかんだ伊波姫李をセンターに起用。これまでセンターだったエース・金城知夏をレフトに変更するなど位置を変えたことが成功した。

　伊波は武器である速さを生かして素早く反応し、相手のスパイクをブロックで打ち落とした。攻撃ではスパイクを打つことよりも、相手のブロックを引きつけることに注力した。先に動くことで、相手にブロックを飛ばせて、金城やライトの照喜名ほしのらサイドの選手がスパイクを決めた。金城も「とても点数が取りやすく、ありがたかった」と伊波の活躍を喜んだ。

　この世代で県内高校5大タイトル全てを取ることを目標にしている。今大会を制覇し、3冠となった。一方、サーブミスや相手のサービスエースからの連続失点など課題も残った。リベロである宮平美波主将も「守備を完璧にし、相手の攻撃を1回で終わらせたい」と守備力向上の必要性を口にする。

　攻守で活躍した伊波も守備のブロックのコース判断などを自身の課題に挙げた。「課題を直しながら、ユニホームをまたもらってコートに立ちたい」と県高校総体での活躍を誓う。

（屋嘉部長将）