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自転車・国吉(向陽)自転車ロードV<2024県高校総体>


自転車・国吉(向陽)自転車ロードV<2024県高校総体> 自転車・男子ロードレース決勝 レース序盤から独走状態をキープして優勝した向陽の国吉朔望=19日、宜野座村の漢那ダム特設コース(渡真利優人撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 沖縄県高校総合体育大会(県高校体育連盟、県教育委員会主催)は19日、先行競技の自転車とボクシングなどが行われた。

 自転車の第2日は宜野座村の漢那ダム特設コースで男子ロードレース決勝(59・4キロ)が行われ、第1日のスクラッチで優勝した国吉朔望(向陽)が1時間34分47秒106で2冠に輝いた。ボクシングは宮古総合実業高校武道館で行われ、ライトフライ級で與那覇大然(コザ)と山元利月(南風原)、ライトウエルター級で神里賢太郎(糸満)と大泊風雅(コザ)らが決勝に進出した。水球男子は那覇商のみの出場で、認定優勝が決まった。


アタック決め、独壇場

 ゴール後、両手を高く上げ喜びを表現した国吉朔望(さくも)(向陽3年)。序盤から積極的なアタックを見せた59・4キロのレースはまさに独壇場だった。

 パレード走行を終えた1周回目から流れをつくった。加速した国吉と桃原空良(久米島3年)が先頭集団から一歩リード。コーナーも速い速度で突っ込んだ。風の抵抗を避けるため、国吉と桃原が交互に先頭を入れ替える状況が続いた。

 レースが大きく動いたのは4周回目。国吉の攻撃的な加速とペースに桃原がついていけなくなった。差はどんどん開き、約1分50秒差に。国吉のペースはゴールの22周回目まで落ちることはなく、2位の選手とは1周回差をつけて圧勝した。独走状態のレースを「自分との勝負だった」と振り返った。

 2023年の新人大会では成績が振るわなかったものの、レースの強度を上げるため社会人選手との練習を重ねてきた。今大会ではスクラッチでも優勝している。「九州と全国大会では勝ちに行きたい」とりりしい表情を見せた。

 (渡真利優人)


(漢那ダム特設コース)
【男子】
▽ロードレース(59・4キロ)(1)国吉朔望(向陽)1時間34分47秒106(2)諸見航太郎(北中城)1時間35分6秒155(3)桃原空良(久米島)1時間35分7秒297