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自転車・久貝(北中城)自転車6冠<2024県高校総体>先行競技


自転車・久貝(北中城)自転車6冠<2024県高校総体>先行競技 ケイリン決勝 圧巻の速さを見せつけた北中城の久貝一心=20日、沖縄市の県総合運動公園自転車競技場(名波一樹撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 沖縄県高校総合体育大会(県高校体育連盟、県教育委員会主催)は20日、先行競技の自転車とボクシングを行った。自転車の最終日は県総合運動公園自転車競技場で行われ、久貝一心(北中城)が3キロ個人追い抜き、スプリント決勝、ケイリン決勝で優勝した。18日の種目と、22連覇となった北中城の総合優勝と合わせて6冠となった。ポイントレース決勝を制した国吉朔望(向陽)は3冠となった。4キロ速度競走は邊野喜千羅(北中城)が栄冠をつかんだ。

ケイリン 圧巻速さ 他選手置き去り

 久貝 一心

 圧巻の速さで6冠を手にした。昨年の県総体個人戦は無冠だった久貝一心(北中城2年)が、この日だけで3キロ個人追い抜き、スプリント、ケイリンと3種目で1位をかっさらった。総合優勝にも貢献した最速の王者は喜びつつも、「新記録を出したかった」と満足できない様子だった。生粋のスプリンターが狙いを定めていたのは初種目の3キロ個人追い抜きだった。練習から好タイムを出しており、手応えも感じていた。大会記録更新となる3分39秒台を目標に挑んだが、ペース配分で勢い余ってミスを犯してしまった。1キロを1分13秒で走るつもりが、約2秒ほど速く走った結果だった。

 最初の種目で体力を使い果たし、限界になっていた次種目のスプリント。それでも持ち前のダッシュ力で1位に。最終種目のケイリンでは同じ北中城の先輩を追って走る。中盤から爆発的な加速で全員を置き去りにして頂点に立った。久貝は新記録の壁を越えられず「そう甘くなかった」と悔しそうに笑う。「全力でもがいて走っても、同じタイムが出せるようになりたい」。九州、全国1位を見据え、限界突破を図る。(名波一樹)


(県総合運動公園自転車競技場)

【男子】

▽3キロ個人追い抜き (1)久貝一心(北中城)3分43秒109(2)諸見航太郎(同)3分44秒207(3)国吉朔望(向陽)3分45秒249

▽スプリント5~8位決定戦 (1)當山恵泉(沖縄尚学)12秒876(2)喜納楓太(沖縄工)(3)上間正葵(同)(4)長嶺六三志(同)

▽同3・4位決定戦

喜如嘉朝煌(北中城) 2―0 松田大空(興南)

▽同決勝

久貝一心(北中城) 2―1 小田桐侃汰(北中城)

▽4キロ速度競走決勝 (1)邊野喜千羅(北中城)5分24秒973(2)仲眞良河(同)(3)嶺井陽斗(知念)

▽ケイリン決勝 (1)久貝一心(北中城)(2)小田桐侃汰(同)(3)仲眞良河(同)

▽16キロポイントレース決勝 (1)国吉朔望(向陽)79点(2)高地広海(沖縄工)26点(3)諸見航太郎(北中城)15点

▽学校対抗総合得点 (1)北中城104点(2)向陽32点(3)沖縄工29点