第2クオーター(Q)の25―25の同点の場面でキャプテンの田代直希がコートに立った。
リバウンドに絡み、ハンドラーとしてボールを運んだ。アレン・ダーラムからのパスを受け、成功はしなかったが3点弾を放ったり、相手外国籍の速攻をファウルを使って止めたりした。ベンチに下がってからも指さしをしながら、コートに立つ選手の声をかけ続けるなど献身的な動きを見せ続けた。
プレー時間はわずか1分23秒。目立ったスタッツは残せなくても、田代がコートに入ることでチームが勢いづくことはファンの大きな歓声が証明している。
1勝1敗となったが「連覇するためにここに来たし、しなければならない。僕たちが本当にやりたいことを表現できたら絶対に勝てる」と前を向く。「流れや雰囲気を変えたい。得点やアシストといったことではなく、チームが必要なものを短い時間でもコートに注入したい」。キャプテンとして、言葉、行動でチームの士気を上げていく。
(屋嘉部長将)