県高校総合体育大会は26日、先行開催の6競技が各地で行われた。空手の団体組手は男子浦添が2年ぶり7度目、女子前原が初優勝を果たした。バドミントン男子団体はコザが3―2で糸満に競り勝ち、女子は普天間が3―2で糸満との接戦を制した。卓球の男子ダブルスは玉城廉・福地悠太(那覇)、女子は原國柚月・上原南羽(糸満)が優勝した。テニス団体は男女とも沖縄尚学が制した。
男子やり投げの赤嶺勝永(那覇西3年)が最終試技で61メートル22を投げると、首をかしげて頭をかいた。自己ベストで優勝したが、目指す先は全国の舞台。全国の決勝進出ラインとみる62メートル台に乗ったのは3投目のみ。「安定して1本目から62メートルを出したかった」と喜びは少なかった。
3投目は助走から腕を引く体勢への流れがスムーズで、投げた瞬間に「いったな」と感じた。62メートル50をマークしたが、その後は「それ以上を出したい」と力んだ。助走の足が合わず、一連の動作のスピードが乗らなかったという。「もうちょっといけた」と悔やむ。
球美中3年の時に出場したジュニアオリンピックカップはジャベリックスローでは全国8位に。「もっと上を目指せる」と高校でやり投げをしようと決めた。進学時から全国8位を超えることが目標だ。今大会も「県で勝ったからといって全国で勝てる訳ではない」と淡々としていた。
まずは南九州予選会で、インハイ入賞圏とみる64メートルを狙う。県高校記録を持つおじの赤嶺永哲氏から指導を受ける。練習で手応えはあり、あとはやりを投げる時の向きなど細部を詰めていくだけだ。「反復動作をしていく」と己と向き合っていく。
(古川峻)
米城(中部商)走り幅頂点 「笑顔でやりきろう」リラックスが記録に
男子走り幅跳びの米城琉司(中部商3年)は1、2回目の跳躍でいずれも7メートル08を出し、トップに立った。だが3回目以降は全てファウルに。最後の試技を終えると悔しそうに砂地をたたいた。それでも「攻めた結果です」と優勝を喜んだ。
好記録に他校の選手と抱き合って喜ぶなど、楽しみながら跳躍に臨んでいた。「高校最後の総体は笑顔でやりきろうと思っていた。最後まで力まずに跳べた」とリラックスしたことが記録につながった。
踏み切りの精度など課題は残る。南九州大会で6位以上に入れば全国へ進む。「練習から自信を持てるように仕上げていきたい」と集大成に向け、自らの跳躍を完成させる。
(古川峻)