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バドミントン・眞鶴(普天間)初のバド単県1位 <2024県高校総体>先行競技


バドミントン・眞鶴(普天間)初のバド単県1位 <2024県高校総体>先行競技 鋭いショットを放つ普天間の眞鶴三愛=29日、那覇市民体育館(名波一樹撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 沖縄県高校総体は29日、先行開催の2競技を各地で行った。テニスの男子ダブルスは喜久川楓・越村昭斗(沖縄尚学)が頂点に立った。喜久川はシングルス、団体と合わせて3冠となった。女子ダブルスは水口由貴・井手葵(同)が、同シングルスは宇都宮早絵(同)が栄冠をつかみ、それぞれ団体と合わせ2冠となった。バドミントンの男子シングルスは松茂良琉斗(コザ)が3年連続の優勝を果たし、ダブルス、団体と合わせ3冠を達成した。女子シングルス優勝の眞鶴三愛(普天間)も3冠となった。


「焦らず自分のプレーを」眞鶴

 あと1点。眞鶴三愛(普天間3年)が勝利の21点目をかけて、昨年覇者へサーブを放つ。ラリー戦のさなかも「焦らず自分のプレーを」と冷静だった。見極めた相手のショットはコートの外へ。小学4年生から競技を始め、やっとつかんだシングルスで初の沖縄一。喜びをかみしめ、その場に崩れ落ちた。

 勝利に王手をかけた第2セットは2―1から5連続失点。攻めのショットを意識するあまりにミスが続いた。さらには相手の得意とする、低い位置でのラリーに付き合わされた。

 焦る気持ちを落ち着かせ、高低差のあるクリアで前後にゆさぶった。同じフォームで繰り出される多彩なショットに苦戦したが、徐々に見定め甘い球を引き出し、スマッシュをたたきこんだ。自分のペースに持ち込み、7―9で追う場面から7連続得点。勢いに乗って勝ちきった。

 団体、ダブルスと合わせ3冠を達成。喜びに目を赤くしながら「(シングルス優勝は)ずっと目標にしていた。支えてくれた人のおかげだ」。感謝の気持ちを胸に、九州、全国に挑む。

 (名波一樹)


男子シングルス・松茂良(コザ)3連覇 体力強化で手応え

相手ショットに俊敏に食らいつくコザの松茂良琉斗=29日、那覇市民体育館(名波一樹撮影)

 実力者だった父に誘われ始めたバドミントン。松茂良琉斗(コザ3年)は、ひそかに父に対抗心を燃やしていた。今大会は3冠に加え、シングルス3連覇を達成。父を超える成績を残し「これで自分の勝ちだと(父に)言える」と胸を張った。

 3月の全国選抜で負けてから、技術よりも持久力を鍛えてきた。決勝の相手は団体戦をともに戦ったチームメイトだ。互いに手の内を知る相手に、序盤はミスを恐れてプレーが硬くなった。後半からは自分の流れで戦った。ラリー戦に持ち込み、相手を崩して決め球のスマッシュやカットを打ち込み、勝利を手にした。

 「相手のミスを誘う戦い方を貫けた」と体力増強に手応えを感じている。「九州は4強、全国は8強以上」が目標だ。

 (名波一樹)


(那覇市民体育館)

【男子】

▽準々決勝
 松茂良琉斗(コザ) 2―0 長田清貴(糸満)
 宜保海音(コザ) 2―0 小波津雅琥(糸満)
 仲間早和輝(コザ) 2―0 上里明輝(糸満)
 湊倖多(美里工) 2―0 津波古莉久(コザ)

▽準決勝
 松茂良 2―0 宜保
 仲間 2―0 湊

▽決勝
 松茂良
  2―0(21―14,21―11)
 仲間

【女子】

▽準々決勝
吉田夏(那覇国際) 2―0 島袋いおり(普天間)
眞鶴三愛(普天間) 2―0 友利奈衣希(豊見城)
銘苅花音(球陽) 2―0 島袋麟(那覇)
長嶺愛心(糸満) 2―0 桑江亜美(普天間)

▽準決勝
眞鶴 2―0 吉田
銘苅 2―1 長嶺

▽決勝
 眞鶴
  2―0(21―19,21―16)
 銘苅