有料

重量挙げ・仲地(嘉手納)スナッチ大会新 男子89キロ級<県高校総体>第2日


重量挙げ・仲地(嘉手納)スナッチ大会新 男子89キロ級<県高校総体>第2日 男子89キロ級 スナッチで大会新の102キロを挙げる嘉手納の仲地叶=2日、糸満高校(渡真利優人撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 沖縄県高校総合体育大会は2日、県内各地で16競技が行われた。重量挙げは男子89キロ級の仲地叶(嘉手納)がスナッチで102キロを挙げ、大会新記録を樹立した。学校対抗戦は男女ともに嘉手納が制した。

狙い澄まし差し切る 仲地

 成功を示す白の判定ランプを見てガッツポーズをした仲地叶(きょう)(嘉手納3年)。男子89キロ級スナッチで大会新記録となる102キロをマークした。「地面を蹴り上げてキャッチする部分がうまくいった」とやりきった表情を浮かべた。

 スナッチは96キロからスタート。試技ごとに3キロずつ上積みし、3本目で大会新記録となる102キロを狙った。振り子のように前後にバーベルをゆらし、自分の手前に戻ってきた反動で一気に持ち上げた。差し上げる瞬間、少し前にぐらついたものの、ぐっと耐えた。「1本目から感触が良かった。今日は(新記録を)狙える」と思った通り、しっかり差し切った。

 一方、ジャーク1回目は103キロを成功させたものの、続く106キロは2回失敗した。「差し上げる瞬間と、息を吸って体幹を固めるタイミングが合わなかった」と振り返った。

 高校卒業までにトータル220キロ以上の目標を掲げている。体幹トレーニングで限界に挑む覚悟だ。

 (渡真利優人)

練習の成果

 男子81キロ級で優勝した安良城龍虎(宮古3年) ジャークで自己ベストを6キロ上回ることができて満足。最後の総体で優勝したいという思いが強かった。試技も6本全て成功できたことは練習の成果だと思う。学校団体が4位だったことは悔しい。

状態良かった

 男子73キロ級で優勝した鉢嶺元就(沖縄工3年) コンディションが良くジャークで自己ベストを更新することができた。ただ、スナッチ3本目の93キロはキャッチの時に重心が前に傾いてしまい、失敗した。九州大会では試技6本を全て成功させたい。

 (糸満高校体育館)


▽男子73キロ級 (1)鉢嶺元就(沖縄工業)205キロ(90、115)(2)久志築生(名護)195(90、105)(3)岩崎宇希(糸満)177(80、97)

▽同81キロ級 (1)安良城龍虎(宮古)228(100、128)(2)新垣龍成(豊見城)190(88、102)(3)宮城唯舞希(名護)184(91、93)

▽同89キロ級 (1)仲地叶(嘉手納)205キロ(102=大会新、103)(2)平山翔大(名護)199(85、114)(3)儀保知仁(豊見城)196(88、108)

▽同96キロ級 (1)長嶺彰裕(糸満)220(99、121)(2)金城ジョシュア勇(沖縄工)207(95、112)

▽同102キロ級 (1)石川太陽(嘉手納)259(114、145)(2)山城慎太郎(沖縄工業)255(112。143)(3)稲嶺直歩(糸満)102(46、56)

▽同102キロ超級 (1)屋宜宣成(南部工)130(60、70)(2)桃原結翔(糸満)112(50、62)(2)上原琉心(豊見城)108(45、63)

▽男子学校対抗戦 (1)嘉手納35(2)糸満35(3)沖縄工35(4)宮古30(4)豊見城29(5)名護25(6)南部工21(7)本部18

 (1~3位は上位入賞者数による)

▽女子学校対抗戦 (1)嘉手納25(2)宮古21(3)辺士名9(4)沖縄工9(4)名護9(6)豊見城7(7)南部農林6、南部工6

 (3と4位は上位入賞者数による)