沖縄県高校総合体育大会第3日は3日、県内各地で6競技を行った。ボウリング団体男子は首里東(下地良尚・宮城快仁)が2721点、女子は中部商(荻堂栞鈴・稲福観夕)が2112点で優勝した。稲福は昨年に続いて連覇を達成した。
ハンドボール男子は興南と那覇西、女子は浦添とコザが決勝へ進んだ。
バスケットボール男子は美来工科、興南、コザ、沖縄水産、女子は石川、北中城、小禄、西原が4強入りした。
バレーボール男子は西原、美里工、コザ、首里、女子は首里、中部商、西原、コザがベスト4に進んだ。決勝リーグ第1戦は、男女とも西原と首里が先勝した。
1番手松本けん引
男子団体決勝リーグ。興南は1番手の松本善樹が、4試合を通して放った16本のうち15本を的中させ、チームを引っ張った。1試合目の小禄戦は、緊張から最初の1本目を外したが、そこから吹っ切れ「心が楽になった」と話す。それと同時に、2番手で主将の照屋燦太郎がカバーしてくれるという安心感を持っていた。
その信頼に応えるように照屋が続く2本目を的中させ、序盤から良い流れをつくった。照屋は、チームの雰囲気について「いつも以上に明るくて良かった」と振り返る。試合前からメンバー同士不安を顔に出さず、励まし合うことを意識した。
3試合目までそれぞれ計15本を獲得し、チーム全体の安定感を見せたが、4試合目は計12本と的中率が下がり、気持ちに緩みも。
3試合目まで皆中だった金城拓実は、4試合目で2本外したことに悔しさをにじませ、「九州大会では最後までしっかり取りたい」と力を込め、伸びしろを感じさせた。
(中村優希)
「練習の成果が出た」 小禄・儀保、上原、安田が皆中し勢い
決勝リーグ1試合目の興南戦で、主将の儀保柑奈、2年生の上原綾音と安田あいが皆中して勢いをつけた。儀保は「ずっと負け続けていた興南に勝てた。運の良さと練習の成果が出た」と笑顔を見せた。計12本の的中を目標にしていた興南戦では、2戦とも15本と13本を取って制した。
予選の疲れから的をはずす選手もいたが、後に続く選手が的中させるなどカバーし合って流れをつないだ。予選まで調子が出なかった安田だが、決勝では2試合目以降も4本中3本を的中させる安定感でチームを支えた。全国に向けて安田は「試合に出られない人の分も勝ち進んで、優勝を取りたい」と意気込んだ。
(中村優希)
(2日・奥武山運動公園弓道場)
【男子】
▽団体決勝リーグ
興南 15―10 小禄
興南 15―11 小禄
興南 15―11 那覇
興南 12―8 那覇
小禄 12―11 那覇
那覇 11―11 小禄
(射詰8―5)
▽最終順位 (1)興南4勝(2)小禄1勝3敗(3)那覇1勝3敗(2、3位は射詰10―8)
【女子】
▽団体決勝リーグ
小禄 15―13 興南
小禄 13―12 興南
小禄 11―9 浦添
小禄 9―7 浦添
興南 14―10 浦添
興南 13―8 浦添
▽最終順位 (1)小禄4勝(2)興南2勝2敗(3)浦添4敗