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ラグビー・名護22度目栄冠 激しい競り合い制す コザに19―14<2024県高校総体>第5日


ラグビー・名護22度目栄冠 激しい競り合い制す コザに19―14<2024県高校総体>第5日  優勝した名護
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

コザの機動力 タックルで封じる

 粘り強くぶつかり、バックスへボールを行き渡らせない戦略だった。体と体をぶつけ合い、激しく競り合う。名護の持ち味である「接点」が大会3連覇へと導いた。コザの機動力を力強いタックルで封じ込んだ。

前半5分、左中間にトライを決める名護の吉田善騎(右)=5日、名護21世紀の森サッカー・ラグビー場(渡真利優人撮影)

 前半2分。コザにトライとコンバージョンキックで7点を先制され、名護の闘志に火が付いた。同5分、古堅壱真(3年)が敵陣22メートル付近にできたモールからキックを放つと、WTBの吉田善騎(2年)が素早く反応し、キャッチ。相手のタックルを許さず、左中間に駆け抜けトライした。吉田は「壱真先輩が引きつけて隙ができた瞬間、一気にインゴールまで走った。狙い通りだった」と納得の表情を見せた。

 同31分には敵陣22メートル付近にできたモールから宮城暁(3年)が勝ち越しのトライを決めた。

 後半残り3分、19―14で自陣ゴール手前のラインアウト上で激しく競り合い、あわや逆転という場面もあったが、主将の平安山結丸(ゆまる)(3年)や新里心惟(3年)らがタックルで封じ込め、逃げ切った。

 激闘の終了を知らせるホイッスルが鳴ると、選手たちは目に涙を浮かべた。平安山主将は「走るプレーと接点で相手の機動力を抑えることができた。九州大会に向けてタックルエラーを改善し、屈強な選手に体当たりしたい」と力を込めた。

 (渡真利優人)


 (名護21世紀の森サッカー・ラグビー場)

▽3位決定戦

名護商工
 38―17(17―17,21―0)
読谷・美里工・美里・宜野湾・興南・首里東・西原

▽決勝

名護
 19―14(12―7,7―7)
コザ