コザの機動力 タックルで封じる
粘り強くぶつかり、バックスへボールを行き渡らせない戦略だった。体と体をぶつけ合い、激しく競り合う。名護の持ち味である「接点」が大会3連覇へと導いた。コザの機動力を力強いタックルで封じ込んだ。
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前半2分。コザにトライとコンバージョンキックで7点を先制され、名護の闘志に火が付いた。同5分、古堅壱真(3年)が敵陣22メートル付近にできたモールからキックを放つと、WTBの吉田善騎(2年)が素早く反応し、キャッチ。相手のタックルを許さず、左中間に駆け抜けトライした。吉田は「壱真先輩が引きつけて隙ができた瞬間、一気にインゴールまで走った。狙い通りだった」と納得の表情を見せた。
同31分には敵陣22メートル付近にできたモールから宮城暁(3年)が勝ち越しのトライを決めた。
後半残り3分、19―14で自陣ゴール手前のラインアウト上で激しく競り合い、あわや逆転という場面もあったが、主将の平安山結丸(ゆまる)(3年)や新里心惟(3年)らがタックルで封じ込め、逃げ切った。
激闘の終了を知らせるホイッスルが鳴ると、選手たちは目に涙を浮かべた。平安山主将は「走るプレーと接点で相手の機動力を抑えることができた。九州大会に向けてタックルエラーを改善し、屈強な選手に体当たりしたい」と力を込めた。
(渡真利優人)
(名護21世紀の森サッカー・ラグビー場)
▽3位決定戦
名護商工
38―17(17―17,21―0)
読谷・美里工・美里・宜野湾・興南・首里東・西原
▽決勝
名護
19―14(12―7,7―7)
コザ