わんぱく相撲の第6回沖縄全島大会が8日、うるま市具志川ドームで行われ、男子の6年生の部で呉屋宜和(辺野古)が優勝した。5年は宮原金士(同)、4年は亀石康平(てだこ)がそれぞれ栄冠をつかんだ。3年はマンラックス・ケニー(辺野古)、2年は玉城花奏(同)、1年は山城真封(伊江西)が頂点に立った。女子の6年は知念琉愛来(平敷屋小)、5年は村妃依乃(辺野古)、4年は幸地栞那(てだこ)がそれぞれ認定優勝した。男女4~6年の優勝者は全国大会(男子・8月4日、東京都、女子・9月22日、愛媛県)の出場権を得た。
ライバルいなし軍配 呉屋
男子6年生の部はこれまで決勝で何度も当たってきた呉屋宜和(辺野古)と砂川葉清(てだこ)が見合った。立ち合いで呉屋が強く当たると、砂川の腕を取っていなし、切り返して押し出した。「とっさに揺さぶって前に出た」。ライバル同士の対決は勝ち越し中の呉屋に軍配が上がった。
瞬時に相手を受け流せたのは、日頃の稽古のたまものだ。稽古では何番も立ち合いで強くぶつかり、さまざまな体の動きを体得していく。
クラブの村博和コーチは「立ち合いでちゃんと当たれていると、不思議とその後の体が自然に動く」と話す。呉屋は「緊張していたけど自信を持って当たれた」と納得した。
全国は2年連続の出場になる。昨年は3回戦敗退。最終学年は3位以上を目指す。147センチ、73キロ。全国では体格で上回る相手も予想されるが、「技を使って後ろを取る。でかい相手に勝てるようにいろいろな相撲を取りたい」と威勢よく話した。
(古川峻)
体格生かし一気に前へ 宮原
男子5年生の部決勝で宮原金士(辺野古)は立ち合いで頭からぶちかました。152センチ、77キロの体格を生かして、前川清劉(てだこ)に圧を掛け、一気に前に出て寄り切り。「集中しすぎて覚えていない」と取組を振り返ったが、観客からは「良い相撲だった!」と声が飛んだ。
昨年の全国大会は140キロの相手に当たり、2回戦で敗退した。週3回のクラブの稽古以外にも「体力を付ける」と自主練習で走り込みを続ける。左前みつ、右上手を取る相撲が得意。全国へ「まずは1勝し、一戦一戦集中したい」と意欲を燃やした。
(古川峻)