県高校新人体育大会は26日、県内各地で10競技が行われた。相撲は、狩俣弥央望(那覇国際)が個人戦の無差別級と100キロ以上級で優勝し、2冠を達成した。個人戦80キロ以上級は玉城伝紳(中部農林)が優勝した。団体戦は中部農林が2―1で北部農林を下し、優勝した。
「先輩として負けられなかった」。今大会唯一の2年生・狩俣弥央望(那覇国際)は万全の状態ではない中でも個人戦の無差別級と100キロ以上級を優勝。2冠を達成し、先輩の意地を見せた。
7月に腰を痛め、さらに練習場所が改修工事に入り、思うように稽古ができていなかった。今大会も腰の痛みが残っている状態だったが、立ち合いでしっかりぶつかり、相手を土俵際に追いやる理想の相撲を取ることができた。
唯一のピンチは前田幸之丞(中部農林)との無差別級決勝。腰が高く浮いてしまい前田に土俵際まで持って行かれた。それでも冷静に腰を落として立て直し、最後は突き落とした。
185センチ、135キロと県内では大柄だが、九州や全国ではさらに体格もよく、パワーのある選手がいる。狩俣は「腰のケアをしながら、筋力アップをしていきたい」とさらなる成長を誓い、「これまで個人では全国でいい結果を残せていないので、全国選抜ベスト8以上を目指す」と力を込めた。
(屋嘉部長将)
2度負けた相手に雪辱 80キロ以上級V・玉城伝紳(中部農)
個人戦80キロ以上級は玉城伝紳(中部農林)が今大会2度敗れていた玉城春翔(北部農林)に雪辱を果たして、優勝した。「さすがに3度は負けられなかった」と振り返った。
団体戦、無差別級の試合で玉城春と対戦したが、バランスを崩しやすい足の形になってしまい、敗れた。80キロ以上級の試合ではその修正をしながら、まわしを取ることができ、下手投げで勝利。続く川田太陽(北部農林)にも勝利した。出場権を得た全国選抜では先輩の眞榮里優翔(3年)が1年生で優勝している。「稽古をつけてもらい、全国優勝したい」と先輩に続き、全国の頂点を目指す。
(屋嘉部長将)