県高校新人体育大会は26日、県内各地で10競技が行われた。重量挙げでは、男子73キロ級の比嘉功(本部)がスナッチ110キロで県高校新記録を樹立し、ジャーク120キロとトータル230キロでも大会新記録をマークした。同55キロ級では天久星七(同)がスナッチ102キロとトータル212キロで大会記録を更新した。同61キロ級では神山織音(嘉手納)がスナッチで91キロを挙げ、大会新記録となった。
73キロ級の比嘉功(本部1年)はスナッチ、ジャーク全6本の試技を成功させる完璧な内容だった。「強い気持ちでいけた。やるべきことをしっかりやれた」と表情は晴れやかだった。
スナッチ110キロは県高新、ジャーク120キロとトータル230キロは大会新をマーク。自己ベストはスナッチ114キロ、ジャーク128キロ。「8月から右ふくらはぎを痛め、まだ完全に治っていない」。けがと向き合いながら、現時点で最高のパフォーマンスを見せた。同学年の天久星七、姉の比嘉成や仲宗根夢来ら大学生とも混じってレベルの高い練習環境で切磋琢磨(せっさたくま)している。
「スナッチが得意だが、苦手なジャークの『差し』にも力を入れて、今大会はうまくいった」と着実に手応えをつかんでいる。「来年2月に大学生までが出場する全日本選手権、3月に全国選抜がある。そこに向けて力を伸ばしたい」と一日一日を積み上げる。
(大城三太)
トータルで2位を圧倒 81キロ級1位・喜納
81キロ級1位の喜納海翔(嘉手納2年)はトータルで2位を60キロ以上引き離して圧倒した。「今は競技をやっててすごく楽しい。大会で記録を伸ばすことができ、練習も仲間と楽しみながらやっている」と生き生きとした表情だった。
自己ベストを更新するスナッチ73キロ、ジャーク102キロで他を寄せ付けなかった。ジャークのフォーム改善が好結果につながった。「肩の高さまで一気に上げる『クリーン』に苦手意識があったがだんだん良くなっている」と追い風に乗った。
膝に炎症も抱えるが、スナッチ90キロ、ジャーク120キロの次なる目標を掲げ、無理せずマイペースで突き進む。
(大城三太)