有料

「世界中に勇気と希望を」 デフバレー世界選手権きょう21日、試合開始 男女12チーム熱戦


「世界中に勇気と希望を」 デフバレー世界選手権きょう21日、試合開始 男女12チーム熱戦 開会式で出場国が紹介され、立ち上がって手を振る日本代表の選手たち(奥)=20日、糸満市のシャボン玉石けんくくる糸満(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 国内初開催となるデフバレーボール世界選手権2024沖縄豊見城大会の開会式が20日、糸満市観光文化交流拠点施設シャボン玉石けんくくる糸満で開かれた。21日から30日まで、豊見城市民体育館をメイン会場に各国の選手が熱戦を繰り広げる。男女で8カ国13チームがエントリーした。イランが出場を取りやめたため、21日の日本の開幕戦は不戦勝になる。

 世界選手権の県内での開催実現は、デフバレー日本代表の歴史をつくり、石田中の体育教師だった故・宮里孝三氏の功績が大きい。

開会式の最後に、拳を突き上げる各国の選手たち

 1977年に日本代表として世界ろうあ者体育大会(現在のデフリンピック)に参加した島尻寛俊さん(88)が開会式に出席し、「聴覚に障がいがあっても心と心が通じ合う瞬間は必ずある。熱い戦いを通じて世界中に勇気と希望を届けほしい」とあいさつした。

 式典には7カ国の選手やコーチらのほか、玉城デニー知事や国際ろうスポーツ委員会の大杉豊副会長ら関係者約200人が参加した。

 (古川峻)