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パリ五輪、どんな大会? 平和の祭典、環境にも配慮 <ニュースはじめの一歩>


パリ五輪、どんな大会? 平和の祭典、環境にも配慮 <ニュースはじめの一歩> パリ五輪開会式の会場のイメージ図(FLORIAN・HULLEU/パリ五輪組織委員会提供・共同)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

  パリ五輪ってどんな大会ですか?

  100年ぶりにパリで3度目の夏季五輪が開かれます。26日の開会式は夏季五輪史上初の競技場外で行われ、選手らが船に乗ってセーヌ川をパレードします。競技場へのペットボトル持ち込み禁止など環境面に配慮し、マラソンで本番と同じコースを市民も走るなど「広く開かれた大会に」をスローガンに掲げています。選手の出場者が史上初の男女同数になるともされています。

 五輪は「近代五輪の父」と呼ばれるフランス人のピエール・ド・クーベルタン男爵が生みの親です。古代ギリシャで4年に一度行われた「オリンピア祭典競技(古代オリンピック)」の復活を提唱し、第1回大会が1896年にギリシャで開催されました。

 近代五輪は「平和の祭典」と呼ばれます。クーベルタン男爵が考えた五輪のマークは五大陸の結合を象徴し、「オリンピックで重要なことは、勝つことではなく参加することである」という有名な言葉には、世界平和への思いも込められていました。一方、2度の世界大戦で中止されるなど五輪は国際情勢や政治にも影響を受けてきました。今回のパリ大会もテロを警戒して警察官4万5千人で警備に当たります。

 1972年のミュンヘン五輪を皮切りに、これまで県出身選手26人が五輪に出場しました。パリ五輪には重量挙げの宮本昌典さんや自転車ロードレースの新城幸也さん、サッカーの野澤大志ブランドンさんら県勢5人が参加します。