30日の1次リーグ最終戦でD組の日本はイスラエルに1―0で勝ち、3戦全勝で同組を1位通過した。後半追加タイムに細谷(柏)がゴールを決めた。準々決勝(日本時間8月3日)でC組2位のスペインと対戦する。
予選3試合で出場を逃した野澤大志ブランドン(宜野湾中―第一学院高出、FC東京)は「物足りない気持ちはある。難しい立ち位置ではあるけど、投げやりになったり腐ったりしてはいけない。誰であれ、思い通りにいかないことはある。苦しい時こそ学べることが多い」とゆっくりと言葉を選びながら、胸の内を明かした。
大岩剛監督は決勝トーナメント進出が確定している中でも「全員がこの試合の(勝ちにいくという)意味を理解していた」と強調。これまで無失点のGK小久保玲央ブライアンを評価し「GKチームの大志も(佐々木)雅士も準備ができていた。このことが玲央に響いていた。チーム全員で共有したい」と話した。
試合中は手をたたいて味方を鼓舞したり、得点には両拳を突き上げたりして混じり気なしに喜んでいた野澤。「見てくれる人は意外なところで何かを感じてくれるかもしれない。目の前の一瞬一瞬を誠実に取り組むことを大事にしたい」と前を向いた。
(古川峻)