九州中学校体育大会は、3~6日、各地で行われた。サッカーはうるま市具志川多種目球技場などで行われ、準々決勝は小禄が2―0で長崎南山(長崎1位)を下して、4強入りし、全国大会(19~23日・石川県)の出場権を獲得した。準決勝は昨年の全中覇者の神村学園(鹿児島1位)に0―3で敗れた。前半に3失点したが、後半は無失点だった。
4強入りした小禄が、2015年以来、9年ぶりとなる全国切符を手にした。
準々決勝の長崎南山戦は強みの守備で本領を発揮し、危機らしい危機はなかった。赤嶺友介主将が前半にPK、後半に右コーナーキックから頭で押し込んで2得点。赤嶺は「仲間と入れ替わる動きで空いたスペースに飛び込めた」と思惑通りの連係だった。
準決勝の神村学園(鹿児島)は昨年の全国大会覇者。前半に3失点し、実力差を見せつけられたが、後半は戦術変更で無失点に抑え、手応えもつかんだ。DFの兼城登次郎は「競り合いでは負けていなかったが、プレスの部分で詰めが甘かった」と課題を挙げた。実際、精度高いミドルシュートを決められるなど、全国の猛者と戦うには警戒エリアを広げる必要性が浮き彫りになった。
宮里元(はじめ)は「球際では負けずにガツガツいけた。サイド攻撃が強くて止められなかった」と実感を込めた。
先輩たちが挑んだ15年は、山口代表に1回戦で惜敗した。19日開幕の全国に向けて、「セットプレーは武器になる。精度を上げたい」(赤嶺)、「走り負けしない」(宮里)と覚悟を示した。
(大城三太)