【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体は8日、九州各県で行われた。ハンドボールは1回戦が行われ、男子興南は高知中央を31―25で下した。女子浦添は橿原(奈良)に35―16で勝利し、2回戦進出を決めた。
興南は試合序盤で主力の大城翔太郎がけがで退くアクシデントに見舞われたが、その他のメンバーが奮起して勝利をものにした。
試合開始からペースを握り、前半途中で最大5点差をつけた。しかし、大城翔がシュート後の着地でひざを負傷。攻守の要を失ってリズムを崩し、攻撃のミスからボールを奪われ失点する悪循環に陥った。
14―14と同点に追いつかれて前半を終えたが、焦りはなかった。ハーフタイムで、相手のポストプレーから失点をしていると分析。後半は2人、3人がかりでポストプレーを封じて守備を立て直した。
攻撃では、主将の比嘉泉稀が相手の選手に隠れて打つ「ブラインドシュート」、比嘉駿が倒れ込みながらのサイドシュートや空中でのシュートフェイントなど、巧みな技で相手を翻弄(ほんろう)した。
比嘉泉は「苦しい展開になったが、後半は守備を修正し、速攻で点が取れた」と振り返り「一戦一戦しっかり戦い、優勝したい」と次戦を見据えた。
(稲福政俊)