【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体は20日、佐賀県と大分県で行われた。競泳の女子100メートル自由形では平良吏美華(那覇西)が57秒01で5位だった。400メートルメドレーリレーでは男子のコザ(仲宗根裕也、太田陸、石川稜汰、田浦悠羽)が3分53秒27で予選29位、女子の那覇西(宮里理子、多和田泉美、金城心優、平良吏美華)は4分27秒82で予選42位で決勝進出はならなかった。20日で北部九州総体の全日程が終了し、7月21日から行われた高校生スポーツの祭典が幕を閉じた。
五輪選手との差 実感 貴重な経験 成長へ足がかり
18日の女子50メートル自由形で2位になった平良吏美華(那覇西1年)。「前半から積極的にいく」と挑んだ100メートル自由形決勝で立ちふさがったのは、パリ五輪に出場した平井瑞希(神奈川)だった。
平井の圧巻の泳ぎについていけず57秒01で5位。「タイムも順位も悔しさしかない。自分はまだまだなんだなと感じた」
予選は朝一番のレースで不安もあったが、自己ベスト(56秒79)に迫る56秒87を出し、全体3位で通過した。
決勝までの間に400メートルメドレーリレー予選に出場。100メートル自由形決勝までの時間が短く気持ちの切り替えもできず、疲労や緊張もあったが、平井の隣のレーンで泳げるチャンスに奮起。レースでは平井に食らいついていったが25メートル過ぎに離され、ターン後のドルフィンキックでさらに差を開けられた。後半が強みの平良だが、この日3本目のレースで疲れに襲われた。さらに平井の足元にいたことで波の影響も受け、なかなか伸びなかった。
初めての全国総体では50メートルで表彰台に上り、100メートルでは世界を経験した選手との差も感じた。「いろんな経験ができた。先輩たちと泳いで自分の課題をさらに見つけることができた」とさらなる成長への足がかりも見つけたようだ。
22日からはジュニアオリンピックカップ、9月には国スポも控える。「もっと上を目指していきたい。優勝したい」と平良の視線は次のレースに向けられている。
(屋嘉部長将)
(佐賀県SAGAサンライズパーク水泳場)
▽女子100メートル自由形予選 (3)平良吏美華(那覇西) 56秒87=決勝進出
▽同決勝 (5)平良吏美華(那覇西) 57秒01
▽女子400メートルメドレーリレー予選 (42)那覇西(宮里、多和田、金城、平良) 4分27秒82=落選
▽男子400メートルメドレーリレー予選 (29)コザ(仲宗根、太田、石川、田浦) 3分53秒27=落選