【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会・北部九州総体は17日、大分県と佐賀県で行われた。水球の那覇商業は青森連合(青森山田・青森北・青森南・青森・青森東)に20―6で快勝し、2回戦進出を決めた。競泳の男子200メートル平泳ぎに出場した比嘉功太郎(興南)は予選で2分16秒39で、B決勝へ進出。B決勝では2分16秒49で2位となり、全体で10位だった。
守備で相手の得点を抑えながら、1ピリオド(P)序盤からの6連続得点で主導権を握った那覇商業が20―6で青森連合を下し、2回戦進出を決めた。
1Pに佐藤大幸が相手のパーソナルファールを誘発し、ペナルティースローを決めて初得点を挙げた。その後も比嘉柊舞や仲島徹徳、宮城京太、比嘉夏海が得点を決めた。
得点を重ねるも「全員で守備をしにいく」(與那原祥監督)とのテーマ通り、全員で失点を抑え込んだ。フリーの選手に対してプレスを掛け、パスさせてはその先で相手からボールを奪った。センターとして得点を決めたり、サイドの展開のために相手のマークを集めたりした仲島。守備ではパスカットからカウンターにつなげた。ゴール正面は松田維吹と花城陽人が中心に守り、シュートを打たれてもGKの松原佑樹が連続セーブなどで簡単に得点させなかった。
2年生主体のチームで、昨年は全国総体への出場はならず、多くの選手にとって初の全国総体1勝となった。GKの松原は「時間がたってきて、実感が湧いてきた」とうれしそう。2回戦の相手は関東総体優勝で強豪の埼玉栄だ。セーブ率40%だった松原は「イージーミスからの失点をなくしたい」と守備で抑え込みロースコアの試合に持ち込むつもりだ。
(屋嘉部長将)