ソフトテニスの全日本学生大会(全日本インカレ)は14日、沖縄市の県総合運動公園庭球場などで男女学校対抗戦が行われた。県内からは男子沖縄国際大が出場し、1回戦は国士舘大に3―1で勝利。2回戦は東京経済大に0―3で敗れた。屋比久大夢(小禄中―宮崎・都城商高出)が所属する男子日本体育大、髙嶺心萌(八重山高出)が所属する女子国学院大はそれぞれ8強へ進出した。
地元開催枠で出場した男子沖縄国際大は目標としていた初戦突破を達成した。
3ゲーム先取で行われる学校対抗戦。初戦の国士舘大戦では、大城力也・上原琉太ペアが勝利への流れを作った。本来は別のペアで後衛の上原だが「大城とペアを組み強気のプレーをしたかった」と前衛にチェンジした。「互いに勝利へ向かうギアが上がった」(大城)と、新ペアは序盤から攻めの姿勢を貫いた。後衛の大城がラリーで相手を左右に動かし、上原がボレーで射抜く技ありのプレーを見せた。たくみな駆け引きで相手を制し、4―0でゲームを先取した。第2ゲームは落としたものの、第3ゲームで照屋来規・小濱孝斗が勝ち越しに成功。勝負の第4ゲームは再び大城・上原ペアが挑み、相手前衛の隙を突いたドロップボレーを連発し、勝利した。
東京経済大との2回戦は相手前衛の意表を突く攻撃と着実な返球に圧倒され、0―3で敗退したが、大城は「地元沖縄で1勝することができて良かった。いい思い出になった」と達成感を見せた。10月中旬には九州秋季大会に出場予定。上原は「前衛・後衛どこでも出場できるように練習を重ねる」と誓った。
(渡真利優人)