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エナジックが4強進出 先発・福本が7回無失点の好投 沖縄県高校野球秋季大会


エナジックが4強進出 先発・福本が7回無失点の好投 沖縄県高校野球秋季大会 粘り強い投球で八重山商工打線を抑えたエナジック先発の福本琉依=29日、沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 第74回県高校野球秋季大会第10日は29日、沖縄セルラースタジアム那覇で、継続試合・順延となっていた準々決勝2試合を行った。エナジックは3―0で八重山商工を、ウェルネス沖縄は5―1で首里を下し、それぞれ4強入りを決めた。沖縄尚学―美来工科、コザ―宮古の準々決勝2試合は悪天候のため30日に順延され、コザしんきんスタジアムで行われる。

エナジック・福本 先制のホーム踏み、攻守で活躍

 エナジックが秋季大会初のベスト4進出を決めた。先発の福本琉依が投げては七回を無失点、打っては先制のホームを踏むなど攻守で活躍した。

 継続試合となった28日に続き投手戦となった。八重山商工先発の新城寛慎のスライダーと直球を打ち損じる場面が続いた。福本は130キロ後半の直球を軸にスライダーなどの変化球を交えた投球術で八重山商工打線を抑え、反撃の機会を待った。

 七回、先頭打者の福本が右安打で出塁した。2度の送りバントで2死三塁の好機に、イーマン琉海が「強気な投球をしている。直球が来そう」と真ん中に入った直球を振り抜いた。

 風に乗ったボールは一度、右翼手がキャッチしたがこぼれた。その間に福本が生還し、イーマンも三塁まで進んだ。その後も2点を追加し、最後は八回からエース久高颯がマウンドに上がり、継投で完封した。

 福本は完封も見えていたが「チームの勝ちが優先」ときっぱり。福本は「どのチームが来ても勝ちを呼び込む投球をしたい」と決勝進出が懸かる次戦を見据えた。

 (屋嘉部長将)


 エナジック
  000 000 021│3
  000 000 000│0
八重山商工

(エ)福本、久高―山城
(八)新城―伊良部
▽三塁打 イーマン(エ)
▽二塁打 富盛、平良(以上エ)

 ●惜敗するも前を向く八重山商工の伊良部昂主将(2年) 好機を生かせず、投手を助けられなかった。守備はよかったが、差し込まれる速球や変化球に対応できなかった。次につながる大会にはなったので、冬に打撃を鍛えて甲子園を目指したい。