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ウェルネス、切れ目なく13安打の猛攻 4強決める 沖縄県高校野球秋季大会


ウェルネス、切れ目なく13安打の猛攻 4強決める 沖縄県高校野球秋季大会 ウェルネス沖縄―首里 1回無死一、三塁、ワォーターズ真佳の二塁適時打で三塁に滑り込むウェルネスの一走・長山武蔵(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 第74回県高校野球秋季大会第10日は29日、沖縄セルラースタジアム那覇で、継続試合・順延となっていた準々決勝2試合を行った。エナジックは3―0で八重山商工を、ウェルネス沖縄は5―1で首里を下し、それぞれ4強入りを決めた。沖縄尚学―美来工科、コザ―宮古の準々決勝2試合は悪天候のため30日に順延され、コザしんきんスタジアムで行われる。

ウェルネス 好機つなぎ、先制から流れ

 双方合わせて23安打が飛び交ったが、終わってみれば5―1。13安打のウェルネス沖縄が先制点から流れをつかみ、切れ目のない打線でシード校の首里を退けた。五十嵐康朗監督は「相手はいい投手で、チームにとって良い経験になった」と収穫もあった様子だった。

 初回の好機を逃さなかった。無死二、三塁と先制点のほしい場面で、長山武蔵が打席に入った。「次につなげる」と強い気持ちで変化球を振り抜く。打球は中前へ抜ける適時打となり、先制点を奪取。「打てて良かった」と白い歯をのぞかせた。

 続くワォーターズ真佳が適時二塁打、田場琉聖の犠飛などで加点し3―0に。五回はワォーターズの安打を起点にリードを広げ、5―0と首里を突き放した。

 五回裏で1点を返されたが、初回から優位に立ったことが勝負の分かれ目だった。ここぞという場面で一打を放ち、チームに流れを引き寄せた長山は「持ち味はバッティングだ」と胸を張る。次戦はエナジックと相まみえる。「次は守備から流れをもってきたい」と勝利を誓った。

 (名波一樹)


 ウェルネス
  300 020 000│5
  000 010 000│1
 首里

(ウ)宮城―宮良
(首)金城―新垣
▽二塁打 ワォーターズ、宮城(以上ウ)、金城(首)

 ●4打数4安打と活躍した首里の宮里勇輝(2年) 4強入りはできなかったが、安打も出て自分たちの野球の形はできつつある。自分は力まず打つことはできたが、悔しさを忘れずまた上を目指したい。1番としての自分の仕事にこだわる。