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津波古、個人女子で銀 大技決め会場沸かす ブレイキン・世界ユース選手権


津波古、個人女子で銀 大技決め会場沸かす ブレイキン・世界ユース選手権 世界ユースブレイキン選手権 アクロバティックな技を繰り出す津波古梨心(RIKO)=9月29日、中国・無錫市(日本ダンススポーツ連盟提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 ブレイキンの世界ユース選手権が9月28、29の両日、中国・無錫(ウーシー)市で行われ、日本代表として出場した津波古梨心(ダンサー名・RIKO)=読谷高3年=が個人女子で銀メダルを獲得した。14~18歳が出場できる世界ユース選手権の開催は2018年以来6年ぶり。今大会は38カ国から200人以上が参加した。日本代表は9人が出場し、個人男子で窪田雷音(RA1ON)=兵庫県=が金メダルを獲得した。


 「自分の実力を出し切ることができた」とさっぱりと言い切った津波古梨心(RIKO)=読谷高3年。大舞台にも動じることなく、躍動感あるダンスで銀メダルを獲得した。

 32強まで絞られる予選は「動きが良かった」。順調に決勝トーナメントに進出し、得意のアクロバティックな技などを繰り出し、決勝に進んだ。

 決勝戦の相手はパリ五輪7位のフランスの強豪。後攻の津波古は、DJが流す音楽にステップを刻みながら構成を頭に描き、回転技のスワイプスやウィンドミルから、倒立技のハローバックを決めるなどして会場を沸かせた。

世界ユースブレイキン選手権で2位に輝いた津波古梨心(RIKO)(右から2人目)(日本ダンススポーツ連盟提供)

 難易度の高いアクロバティックな技を繰り返した相手に0―3で敗れたものの、すぐさま相手に駆け寄り、抱擁を交わした。津波古は「緊張もなく、今までと変わらず踊ることができた」と振り返った。大会を通し「もっと音楽と一体になれば良かった」との課題も挙げた。

 ブレイキンは競技の潮流があり、刻々と進化を遂げる。来年2月の全日本大会に向け「最新の動きができるように練習を重ねる」と話した。

 (渡真利優人)