国民スポーツ大会「SAGA2024」第2日は6日、佐賀県各地で競技が行われた。弓道少年男子(松本善樹、金城拓実、金城佑飛)が遠的(60メートル)で3位入賞を果たした。準決勝で長野に53―54で惜敗したが、3位決定戦で高知に40―30で勝利した。レスリング成年グレコローマン67キロ級の徳比嘉未仁、新潟代表で出場の同77キロ級の島袋慶生、佐賀代表で出場の同130キロ級の仲里優力、は2回戦を突破し、準々決勝へ進んだ。重量挙げ成年男子73キロ級の永山盛耀はスナッチとジャークはいずれも5位、トータル6位。相撲の少年男子は団体予選で3戦全敗だった。ゴルフの少年男子個人は山本龍之介が68で回り、第1日目4位につけた。トライアスロン成年男子の池隆礼は22位だった。
弓道の少年男子が遠的で3位に食い込む快挙を達成した。目視では、より遠く感じる60メートル先の的に次々に矢を命中させた。
安里真央監督は外部コーチとして、興南高の3人を1年生から指導してきた。「代表選手が決まるのが6月頃だが、この3人なら確実に選ばれると思っていた」と厚い信頼を寄せ、年明けの1月から共に稽古に取り組んできた。
長野との準決勝はわずか1点差で惜敗。3位決定戦は4射から2射勝負の短期決戦となった。松本善樹が1射目で、ど真ん中に的中させる圧巻の技術で会場を沸かせた。「今日一番いいのが来た。自分でもしびれた」と集中を切らさないながらもファインプレーの余韻を味わった。安里監督は、立ち順で果たすべき役割が、それぞれの性格にきっちり合っていると特長を説明する。「1番手の松本は気持ちがぶれず、緊張せずに当てるタイプ。2番手の拓実はつなぎ役。いい流れはつなぎ、悪い流れを断ち切る。3番手の佑飛は締めの一本を決められる」と三者三様にほめたたえた。
得意な土俵は近的。予選を2位で通過し、7日の決勝トーナメントに挑む。強豪の栃木を念頭に頂点を目指す。
(大城三太)
<弓道>少年男子 遠的3位
▽少年男子遠的予選(24射) (5)沖縄(松本、金城、金城) 136点、=40点、=50点、=46点)=準々決勝進出
▽少年男子遠的準々決勝(12射)沖縄77―55香川(沖縄=松本28点、金城拓22点、金城佑27点)
▽同準決勝(12射)長野54―53沖縄
(沖縄=松本30点、金城拓10点、金城佑13点)
▽同3位決定戦(6射)沖縄40―30高知(沖縄=松本17点、金城拓14点、金城佑9点)