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弓道・少年男子 近的準優勝 終われば1本差にも満足<SAGA2024国スポ>第3日


弓道・少年男子 近的準優勝 終われば1本差にも満足<SAGA2024国スポ>第3日 少年男子近的決勝 沖縄―栃木 集中して矢を放つ(左から)松本善樹、金城拓実、金城佑飛=佐賀県多久市緑が丘弓道場(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 小川 昌宏

遠的の3位に続く快挙

 弓道少年男子の沖縄代表が近的で準優勝を飾った。6日の遠的での3位に続く快挙。3人が通う興南高で主将を務め、勝負どころで的中を続けた金城佑飛は「優勝を狙っていたけど、うれしい」と満足した様子だった。

 28メートル先にある直径36センチの的を狙う近的の決勝。優勝候補の栃木に対し「全力でぶつかるだけ」と臨んだが、1射目はこの日これまですべてを的中させてきた1番手の松本善樹が「いつものタイミングで放てなかった」とミス。続く金城拓実も当てられず、序盤に連続で失敗。重圧がかかる中、3番手の金城佑は「自信を持ってできたら当たるということは経験していた」と見事に的中した。

 「ありがたかった。切り替えられた」と振り返る松本は次の2射目を的に当て、金城拓も「最後の一本まであきらめない」と2射目からは3人がすべて的中させ、終わってみれば相手と1本差。優勝まであと一歩だった。

 1年生のころから3人で練習を続け、松本が「積み上げてきたものがある」と語った近的で、昨年の全国高校選抜の5位を上回る準優勝。「最後の大会で最高の順位を残せた」と金城拓。3年間を振り返り、3人とも互いに「ありがとうと伝えたい」と語り、晴れ晴れとした表情を見せた。

 (小川昌宏)

少年男子近的で準優勝した(左から)金城拓実、松本善樹、金城佑飛、安里真央監督=佐賀県多久市緑が丘弓道場(小川昌宏撮影)

(佐賀県多久市緑が丘弓道場)

▽少年男子近的準々決勝(12射)

沖縄 9―9 鹿児島
(競射3―2)

(沖縄=松本4中、金城拓2中、金城佑3中)
(鹿児島=稲本2中、鎌田4中、横山3中)

▽同準決勝(12射)

沖縄 11―8 高知
(沖縄=松本4中、金城拓3中、金城佑4中)
(高知=沢田3中、横田2中、佐竹3中)

▽同決勝
(12射)

栃木 11―10 沖縄

(栃木=鎌田4中、阿久津4中、熊倉3中)
(沖縄=松本3中、金城拓3中、金城佑4中)
(栃木は2年連続6度目の優勝)